...何かうっとりと話しつづけた...
芥川竜之介 「歯車」
...夢現(ゆめうつつ)のような目なざしをうっとりと外の雨脚へやって...
芥川龍之介 「妖婆」
...僕はそういうのにうっとりとしていると...
大杉栄 「日本脱出記」
...うっとりとして来るにつれて...
竹久夢二 「少年・春」
...うっとりとなって口のふちに持って往ったが...
田中貢太郎 「水莽草」
...そうした顏の並んでいるなかでうっとりと上氣してほとんど凄艶の美をすら帶びたカテリーナ・フェドセーヴナの顏が...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...声をたてるものもなくただうっとりとしていました...
豊島与志雄 「活人形」
...彼はまたうっとりとした……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」子供はうっとりと...
豊島与志雄 「父と子供たち」
...うっとりと考え込んでいる...
豊島与志雄 「春の幻」
...常に多くの優美を持ちうっとりとした微笑を人に起こさせるあの子供の言葉は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...うっとりとしてなすがままに任せている...
中里介山 「大菩薩峠」
...鳴く(あぶ)にうっとりと夢を支えて...
夏目漱石 「虞美人草」
...彼がうっとりと空を見あげていると...
火野葦平 「糞尿譚」
...おのれ自身の美の反映にむかって両腕をのばしながら浮かべる、あの深い、うっとりとした、吸いよせられたような微笑だった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...さて、うっとりとして...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...はらわたへしみとおるようだ」源六はうっとりと眼を細くしながら云った...
山本周五郎 「柳橋物語」
...(道――芸の神髄――何事も達すると同じものとみえる)うっとりと彼は考えていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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