...爲替相場(かはせさうば)が騰貴(とうき)したのに伴(つ)れて七月(ぐわつ)以來(いらい)漸次(ぜんじ)低落(ていらく)して來(き)て...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...自分でいらいらしているんだと叫んでいた大江山課長は...
海野十三 「火星兵団」
...空魔艦もいらいらしてきたらしい...
海野十三 「大空魔艦」
...即ち予州は極めて僻在(へきざい)の地ながら俳句界の牛耳を取る証拠にしてこの事を聞く已来(いらい)猶更小生は『ほととぎす』を永続為致度念熾(さかん)に起り申候...
高浜虚子 「子規居士と余」
...いまの僕のいらいらした気持にぴったり来るのかも知れない...
太宰治 「正義と微笑」
...時雄は常に苛々(いらいら)していた...
田山花袋 「蒲団」
...いらいらしてきた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...ピアノが始まるのをいらいらしながら待つようになった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...落付かない、いらいらした、今にも破裂しそうなものが、あたしにも伝わってきて、じりじりと、あぶない瀬戸際におしつめられてるような気持でした...
豊島与志雄 「千代次の驚き」
...一七八九年いらい各民衆のあらゆる英雄が作られたのは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...かなりいらいらした気持で湖畔の山脚をたどりたどり歩いて行きましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...焦々(いらいら)した日が三日...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...ベナがいらいらしながらヴィラを待っていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...僕も春になるといらいらします...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...三月二十日には松平伊豆守(まつだいらいずのかみ)...
森鴎外 「阿部一族」
...第二は苛々(いらいら)した...
山本周五郎 「はたし状」
...まず初瀬いらいの不沙汰のわびやら...
吉川英治 「私本太平記」
...「笠置(かさぎ)いらいの正成」と...
吉川英治 「私本太平記」
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