...そのいぶかしさは...
海野十三 「赤外線男」
...彼はそれを手にとりながらいぶかしさうにその来歴について訊いた...
薄田泣菫 「独楽園」
...「こちらへ這入り給へ」と三藏も言ひながら何をしに來たのかといぶかしさうに其顏を見つめる...
高濱虚子 「俳諧師」
...いぶかしさうな顔をして...
太宰治 「津軽」
...どうもこまるよ」いぶかしさうに「ヱヽ」「あの今宮さんがお出になると...
田澤稲舟 「五大堂」
...いぶかしさうに眺めてゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...どんなに深い驚きといぶかしさで眺(なが)めたことであろう! あんなにしかつめらしく温和な顔をして...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...いぶかしさにふり返りはしないか...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...いぶかしさを感じた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...」兄はいぶかしさうに場内を見したが...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...いぶかしさうに云ひながら...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...そのいぶかしさうな眼(め)はどこかへ行くならおれたちも行きたいなと云(い)ふのか...
宮沢賢治 「山地の稜」
...お蝶は、いぶかしさと、油断のない要心をひとみに沈めて、「あら? ……」「お蝶さんでしたね...
吉川英治 「江戸三国志」
...「えっ?」不意に名を指されたいぶかしさに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いぶかしさにうたれているまに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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