...催馬楽(さいばら)も...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...昔ある所にね」という風にナイチンゲールが胸を棘(いばら)にかき破られてその血で白の花弁を紅に染めたというオスカー・ワイルドの小話を語り始めた...
有島武郎 「フランセスの顔」
...いばらの冠(かんむり)みたいなものを手に持って事務長の頭にかぶせた...
海野十三 「怪星ガン」
...茨(いばら)や名も知らぬ灌木が...
大阪圭吉 「白妖」
...荊棘(いばら)の上に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...笹にいばらに傷つけつつ...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...独創の気というものは不遇の茨(いばら)の中から開けるものだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...もっともこの男は茨城(いばらき)か何かの田舎(いなか)もので...
夏目漱石 「坑夫」
...いばらの中でもかまはずにどんどん南の方へ走りました...
新美南吉 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」
...深々と生ひはびこつた荊棘(いばら)にひつ掻かれたり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...子規○僕が死んだら道端か原の真中に葬って土饅頭を築いて野茨(のいばら)を植えてもらいたい...
正岡子規 「墓」
...それに荊(いばら)の輪飾(わかざり)がしてある...
ハンス・ランド Hans Land 森鴎外訳 「冬の王」
...それを人里離れた茨(いばら)だらけの岩山の上に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...貝原益軒(かいばらえきけん)の『西北紀行』があって...
柳田国男 「雪国の春」
...茨(いばら)と灌木(かんぼく)の茂みに躯(からだ)を隠して...
山本周五郎 「風流太平記」
...野茨(のいばら)の枝ぶりまでも...
夢野久作 「木魂」
...茨木城(いばらきじょう)は開城されたのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...口中に棘(いばら)を咬(か)むようなお心地はあらせられぬか」「まま眠りかねる夜もありましたが...
吉川英治 「新書太閤記」
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