...そこに茨(いばら)に近い嫉妬よりも寧(むし)ろ薔薇(ばら)の花に似た理解の美しさを感じるばかりである...
芥川龍之介 「続西方の人」
...荒野の悪い野良犬や尖った茨(いばら)にその柔らかな布地(ぬのじ)は引き裂かれてしまった...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...茨城県(いばらぎけん)磯崎(いそざき)まで...
海野十三 「空襲葬送曲」
...荊棘(いばら)や葛(かずら)がそれを塞(ふさ)いでいたりした...
田中貢太郎 「竈の中の顔」
...土は爾の為に荊棘(いばら)と薊(あざみ)を生ずべし...
徳冨蘆花 「草とり」
...こんな古道具はすっかり厄介払(やっかいばらい)をしてやると言った時...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それはあたかも燃ゆる荊(いばら)に似ていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...茨(いばら)や葛(かずら)の中を踏み分けて進んでゆきました...
豊島与志雄 「夢の卵」
...あとで聞いたら雲實(じやけついばら)とも黄皀莢(さるかけいばら)ともいふ花であつた...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...いばらづらさく/\にきりひらき...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...その地面には赤黒い茨(いばら)のような草が限りなく生えている...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...周迪は馬屋原成美(まいばらせいび)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...馬屋原(まいばら)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一方にはまた「棘(いばら)の中のギス」およびその次の句のような...
柳田国男 「木綿以前の事」
...これによって酒顛童子(しゅてんどうじ)・茨木童子(いばらきどうじ)の如き悪業の根を絶った代りには...
柳田国男 「山の人生」
...口中に棘(いばら)を咬(か)むようなお心地はあらせられぬか」「まま眠りかねる夜もありましたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...午(ひる)ごろ茨木(いばらき)に着き...
吉川英治 「新書太閤記」
...盛姫(もりひめ)に催馬楽(さいばら)を見しょうとて...
吉川英治 「源頼朝」
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