...止まったきりになっている電車の屋根の上はいっぱいの人でそこからも盛んにコンフェッチを投げる...
寺田寅彦 「先生への通信」
...奥の間、表座敷、玄間とも言わず、いっぱいの人で、それが一人一人にお辞儀をしてはむつかしい挨拶(あいさつ)を交換している...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...広間はいっぱいの人だかりだ...
富田常雄 「柔道と拳闘の転がり試合」
...本堂の中にはいっぱいの人が集まっているようだけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...見ると停車場前の広場はいっぱいの人で凱旋門(がいせんもん)を通して二間ばかりの路を開いたまま...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...精いっぱいの人手を集めてくれ」平次は直ぐ実行に移りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夕方四谷(よつや)の三輪会館に行ってみると場内はもういっぱいの人で...
林芙美子 「新版 放浪記」
...もういっぱいの人で...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...いっぱいの人であった...
吉川英治 「親鸞」
...いっぱいの人間(ひと)のすがたで暗かった――が...
吉川英治 「親鸞」
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