...入口には「ラーレス・ハウス」という看板が出ている黒人相手のいかがわしい酒場である...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...そのようないかがわしい装いを凝らしたのはいったい誰れか? と開き直る前に当然警官達の疑惑は...
大阪圭吉 「闖入者」
...往来をぶらぶらするいかがわしい淑女達でも二十歳前に生んだ子供を一人ぐらいは持っているのがおおい...
大杉栄 「日本脱出記」
...コンナいかがわしい菓子を販売し...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...中にはずいぶんいかがわしい人も交じっているようである...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...いかがわしい商売をして...
豊島与志雄 「三つの嘘」
...のみならず時々はいかがわしい状態をするかもしれない...
夏目漱石 「創作家の態度」
...床にはいかがわしい墨画(すみえ)の梅が...
夏目漱石 「門」
...いかがわしい絵が出てきた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...過去のいかがわしい行為と全く関係ない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...作家として粘ること自体がいかがわしい文学の潮流に対してのプロテストであり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一九一四――一八年の大戦も「理性と責任から行われたものでなくて甚だいかがわしい性格と悟性しかもたない黒幕的人物の手によってなされたのである」そういう賭博に対し自己防衛のためにもフーシェのような歴史的黒幕人物...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自分たちの主君の生涯におけるいかがわしい事柄はすべてこれを省略したりするようなことは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...内実はいかがわしい商売をしている女だったが...
山本周五郎 「お美津簪」
...いかがわしい唄をうたい...
山本周五郎 「菊千代抄」
...そんないかがわしいうしろ暗えまねは...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...いかがわしい者もいるようであった...
山本周五郎 「花も刀も」
...他のものがいかがわしい肉を摘まむと...
横光利一 「旅愁」
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