...それは愛の作用を没我的でなければならぬと強言する愛他主義者としてはあるまじきことだといわねばならぬ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...あるまじきことだ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...このようなことばをもてあそぶとはあるまじきことです...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...『そういうことはあるまじきことですよ...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...あるまじきことじゃ」「それは判っておるが...
直木三十五 「南国太平記」
...あるまじきことである...
中里介山 「大菩薩峠」
...若い娘にあるまじきことで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...若い娘にあるまじきことで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...武士の嗜(たしな)みとしてあるまじきことで...
久生十蘭 「鈴木主水」
...あるまじきことなんで...
久生十蘭 「魔都」
...一 教育の進歩と共に婦人が身柄にあるまじきことを饒舌(しゃべ)り...
福沢諭吉 「新女大学」
...あるまじきことを考えた自分を責めた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...野兎の種の特徴としてあるまじきことを宣言し家犬えの非合法な脱獄が野兎からの合法的な脱獄だとしゃれこんだだが野兎は芸術を持っている!月日がたち殺されたゞけの真率な野兎は傷づけられたみづかきをいたわりあいながら昔の家え帰ってきた野兎は小さいいろりの傍で...
槇村浩 「野兎の歌」
...男の側としてあるまじきことという戒律が厳存した...
宮本百合子 「暮の街」
...日本国民としてあるまじきことだし...
三好十郎 「その人を知らず」
...武士にあるまじきことと思わんか!』『……思いません...
吉川英治 「御鷹」
...乱(らん)になるしかございません」「たれがそんなあるまじきことをば……...
吉川英治 「私本太平記」
...「いとあるまじきこと...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索