...あるいはまたその流れへ御放しになった...
芥川龍之介 「邪宗門」
...あるいは恋人同志が接吻するかどうか...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...あるいは泥沼におちいりつつあった...
梅崎春生 「狂い凧」
...あるいは既にすり切れた上衣や靴の代価を支払うことができず...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...あるいは松のうちの古い知り合いとの約束をはたすために最も深い雪のなかを八マイルも十マイルも出向くことがよくあったのだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...熱あるいは石のうちにあると私が考えるのと少くとも同じだけの実在性を自己のうちに含む或る原因によって私のうちに置かれたのでなければ...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...場合によってはかえって先生の味方でなかったあるいは敵であった人々の方面からも隠れた伝記資料を求める事も必要ではないかと思うのである...
寺田寅彦 「埋もれた漱石伝記資料」
...元来彼女は、音楽上のいずれかの党派に加わるだけの利口さももたなかったし、崇拝者の群れをあとに従えるだけの策術ももたなかったし、また、あるいは技巧上に多少の誇張を施すことによって、あるいは定評ある各作を勝手気ままに演出することによって、あるいは、ヨハン・セバスチアン・バッハやベートーヴェンなどという大家ばかりをほしいままに演奏することによって、とくに人目をひこうともしなかったし、また自分の演奏するものについてなんらの理論をもいだかず、ただ感ずるままを率直に出演して満足していた――それゆえに、だれも彼女へ注意を払わなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あるいは偶然にか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あるいは進行中の開発計画は...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...この巻雲あるいは巻層雲は氷晶であろうということが考えられるのである...
中谷宇吉郎 「雪」
...ただその場合々々に好き勝手な熱を吐(は)くほうが多いから、為(ため)に人を怨(うら)み、あるいはみずから怒り、あるいは落胆し、あるいはヤケになったりする価値はない...
新渡戸稲造 「自警録」
...あるいは漢語多きをもって蕪村の唯一の特色と誤認せらるるに至る...
正岡子規 「俳人蕪村」
...あるいは家の下敷きになって圧死し...
武者金吉 「地震なまず」
...あるいは共産党員と間違えられて(人相のよろしくないせいであろうが)刑事に尾行されたり...
武者金吉 「地震なまず」
...あるいは鑵詰(かんづめ)の鰯(いわし)の皮と骨を除(と)って挟んでも出来ます...
村井弦斎 「食道楽」
...そして山門をひらくと、破(や)れ鎧(よろい)、あるいは乱髪、または負傷(ておい)の足をひきずるなど、惨たんたる敗戦の泥土をそのまま身に持った武士大勢が、ぞろぞろ霜を踏んで境内へ入って来た...
吉川英治 「私本太平記」
...あるいは、怪奇小説は大まかに次の二つのカテゴリに分類することができるかもしれません――ある状態ないし現象に関わる驚異ないし恐怖を描くもの、及び奇怪な状況ないし現象に関連した登場人物の行動を描くもの...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「怪奇小説の執筆についての覚書」
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