...あるいは殺害して...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...事情に応じて半間あるいは一間と奥行を延ばして行き...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...言わば私はただフムフムと娘の言うことに頷いておりましたようなものなのですが、人というものはどんなに生きていたいと願っても、決して永遠にこの世に生きてはいられるものではないということや、人生の黄昏(たそがれ)はその人その人によって異なるものであって、ある人にとっては生活の曙(あけぼの)の光がさし初(そ)めた時でも、ある人にとっては陽がすでに沈みかけて夕暮れの薄闇が頭上に蔽(おお)い被(かぶ)さっている時であり、人はおのおの自分を手招きしているものに忠実であるべきであって、不幸や幸福なぞが決してそれで決めらるべきものでもなければ、あるいはまた、嘆いたり悲しんだりすべきものでもないというようなことなぞを静かに微笑みながら話しておりました...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...もしそれがバビロン人かあるいは支那人であったなら...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...あるいはこれらの部分だけ油のようなものが濃く浸み込んでいたためにとろけないで残って来たのではないかと思ったりした...
寺田寅彦 「浅草紙」
...あるいは英語の教科書中に採録された原文で読んだりした...
寺田寅彦 「科学と文学」
...あるいは析出と沈着との週期性を支配するものである...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...――がときどきアントアネットは、通りがかりに弟へちょっと悪戯(いたずら)をしてみたくなり、ひとつかみの松葉を彼の鼻先へ投げつけ、落っことしてやるとおどかしながら彼が登ってる木を揺すり、あるいは、恐(こわ)がらすために突然彼へ飛びついて叫んだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あるいはもっと横着をきめていてもよかったのかも知れません...
夏目漱石 「私の個人主義」
...史劇あるいは悲劇は大概粉本があるらしく...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...あるいは政府の処置を見て現に無理とは思いながら...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...あるいは政府に仕えて大いに用いらるべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...この燃える鉄板の目的であることを知らなかったのか? その灼熱に耐えることができるか? あるいはもしそれに耐えることができるとしても...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...この山林会あるいは農会等に非常に関係の深かった田中芳男先生には私も大変お世話になりました...
牧野富太郎 「植物記」
...あるいは大にあるいは小にす〉と言うのみ翼ありと言わず(『増一阿含経(ぞういちあごんぎょう)』一四)...
南方熊楠 「十二支考」
...あるいは土鍋(どなべ)や行平(ゆきひら)や石皿(いしざら)や湯婆(ゆたんぽ)...
柳宗悦 「工藝の道」
...あるいはこれをもって熊野を祭ったものではなかろうか...
柳田國男 「地名の研究」
...あるいは深淵を瞰下(みおろ)して行く...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
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