...この世界のあらゆるものの経歴を...
ギィ・ドゥ・モオパッサン Guy de Maupassant 秋田滋訳 「狂人日記」
...念が届かなければ……念が届かなければ……届かなければあらゆるものに用がなくなるのだ...
有島武郎 「或る女」
...私はありとあらゆるものに向つて一時に注意を向けることの出来ない性質でした...
伊藤野枝 「嘘言と云ふことに就いての追想」
...あらゆるものを捨てゝ捨てゝ行くだらう...
田山録弥 「犬」
...ひとすじの草をも光りに向かわせ、混沌(こんとん)の闇(やみ)に明るき時をつくり、占星師にもえ知られぬあまたの星を空にみたすうるわしき自然の胸に生きとし生けるものは喜びに酔いしれ、あらゆるもの、ありとある民草をその後(あと)につき従えぬ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...あらゆるものの中にあります...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...人生のあらゆるものにびくともしないような風体(ふうてい)に見える...
林芙美子 「貸家探し」
...あらゆるものに挑(いど)みかけるかのやうであつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...あらゆるものが見えなくなっていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...あらゆるものを積極にうけいれて...
宮本百合子 「結婚論の性格」
...他のあらゆるものよりも重んぜられるに値するとはいったいどういうわけか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
......
山村暮鳥 「或る淫売婦におくる詩」
...あらゆるものを絵にうちこんで勉強した...
山本周五郎 「おれの女房」
...あらゆるものをさげすむといふのは!‥‥初めの間彼女は其處にぢつと立ち竦んでゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...あらゆるものが、この北国では、雪の下だった...
吉川英治 「親鸞」
...……誰がもう帰ってやるものか」世間のあらゆるものが敵視されるのであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...×中田(なかだ)は、なぜそんなところへ行ったのか、我ながらハッキリとした憶えはないのだが、総(すべ)てに、あらゆるものに、自棄(じき)を味わった彼は、飲みなれぬ酒に胸をただらし気まぐれに乗った郊外電車をとある駅に棄(す)てると、ただ無茶苦茶に、ぶつぶつと独言(ひとりごと)をいいながら――それは多分、かの女に対する呪咀(じゅそ)と、ああ、それはなんといういたましい思い出であろう...
蘭郁二郎 「自殺」
...あらゆるものを豊満のうちに生かし切ろうとした大唐の気分は...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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