...――おのれにたばかれるような阿呆(あほう)と思うか...
芥川龍之介 「偸盗」
...笠(かさ)一蓋(いちがい)の着(き)たッ切(きり)雀(すずめ)と云うも恥かしい阿房鳥(あほうどり)の黒扮装(くろいでたち)で...
泉鏡花 「浮舟」
...なるべくペンがいい」「誰が字を書くねン」「あんちゃんが書いておくれよ」「あほらしい...
海野十三 「蠅男」
...それをまるで気ちがいかあほうみたいに...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...まあほんとに女つて情ないわ...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...阿呆(あほう)みたいに暮そうかな...
太宰治 「秋風記」
...好きもきらいも若い一時の阿呆(あほ)らしい夢...
太宰治 「新釈諸国噺」
...雪姉(きあん)ちゃんにも貸したげるわ」「お嫁入りの時に被りなさい」「阿呆(あほ)らしい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...相手になるだけ阿呆(あほ)くさい思て黙ってますと...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...――冷酒をあほつて...
種田山頭火 「其中日記」
...阿呆(あほ)な真似をしたり...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...「阿呆(あほう)どもが! 俺を馬鹿者にしようとしてやがる……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...政治家であることに誇りを感ずる思想家も阿呆(あほう)である...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...青(あほ)き火(ひ)ひら/\と燃(も)へて火鉢(ひばち)の縁(ふち)のやゝ熱(あつ)うなれば...
樋口一葉 「われから」
...今回はエノケンにあほられの巻らしい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...念仏代りの阿呆陀羅経(あほだらきょう)だよ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...あまりにあほらしいからね...
横光利一 「書翰」
...天を仰(あほい)で直(ただ)ちに眼(め)を閉(と)づ...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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