...とある沙山(すなやま)陰のあばら家の棟(むね)へ...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...あばら家の中には又もとの如く...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...あばら家の門に佇(たたず)みながら...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...あばら家や、人が出来かけの家に住んでいるというようなことは、決してみられなかった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...この島の人家は凡て離れ離れに建っているのだが、そのあばら家は、殊に孤立している感じだった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...見るから疲弊したあばら家の多い村落に心を痛ませつつ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...彼の家のようなあばら家(や)の普通の一年間の家賃の総計と大してかわりがないぐらいの入費で建てた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...私はいまそれこそ文字通りのあばら家に住んでいます...
太宰治 「わが半生を語る」
...どんな深い山奥のあばら家にも...
田山花袋 「田舎教師」
...君が初めて来た頃の彼(あの)あばら家とは雲泥(うんでい)の相違だ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...あばら家も為に風情(ふぜい)を添えた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...市内の不便な裏通りの奥のあばら家で...
豊島与志雄 「常識」
...隙間の多いあばら家に...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...ぶりき板の破片や腐った屋根板で葺(ふ)いたあばら家(や)は数町に渡って...
永井荷風 「日和下駄」
...ぶりき板の破片や腐つた屋根板で葺(ふ)いたあばら家(や)は数町に渡つて...
永井荷風 「水 附渡船」
...まるであばら家のようななかに...
堀辰雄 「花を持てる女」
...ごらんのとおりのあばら家(や)ですから...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...このあばら家での生活はかなり苦しかったが...
和辻哲郎 「鎖国」
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