...それが、警察へ行くたびに、あしたやる、あさってやる、という調子でごく小きざみに延び延びになって、一カ月あまり過ぎた...
大杉栄 「日本脱出記」
...二 地震海嘯の呪いある鎌倉地震の記録をあさってみると...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...あさっては本村へピクニックとしようや...
壺井栄 「二十四の瞳」
...神田(かんだ)を歩いてあの数多い書店の棚(たな)から棚とあさって歩いて見ても...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...わたし明日(あした)かあさって...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...紺屋のあさっては人のよく知る処...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...ちょうど明後日(あさって)の晩呼んで飯を食わせる事になっているから...
夏目漱石 「門」
...私はあらゆる本をあさって人を殺す術(すべ)を考えはじめました...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...いつものように餌をあさってぼつぼつ歩いていますと...
林芙美子 「狐物語」
...明後日(あさって)はなんとかのなにやらさ...
久生十蘭 「生霊」
...あしたかあさって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もう明日(あす)か明後日(あさって)になったかと思うと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「あさってで七七忌になる...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...「あさって、――たしかだな」「ええ、間違いありません」「よく聞いてくれ、千夜」と弥十郎は彼女を抱きしめ、耳へ口をよせて囁いた、「私にも約束した者がある、それを断わるのは容易ではないと思うが、もうおまえのほかに妻を娶(めと)る気持はない、どんなことをしても約束のほうは破談にする、必ず破談にしてみせるから、おまえもはっきり心をきめてくれ、わかるか」千夜は彼の腕の中で頷いた...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...「間違いなくあさってだよ」「はい」と頷いて...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...即日、あしたのうちに行え」「ですが、あいにく、明日は国家の忌日で、なおあさっては、七月十五日の中元節、さらに天子の景命(誕生日)と、盆や祝日がつづきますので、地獄の大牢さえ、牢番から囚徒まで、休ませねばなりません」「ちっ、ぜひもないわ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...明後日(あさって)...
吉川英治 「親鸞」
...あさっても知れぬ人間と思う思いにとらわれていた...
吉川英治 「平の将門」
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