...あくる日になると...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...そのあくる日の新聞には...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...あくる日は、村役場へ用事ありとて、一里半ばかり共に歩す...
大町桂月 「足柄の山水」
...地平も、そのころ、おのれを仕合せとは思わず、何かと心労多かったことであったようだが、それより、三年たって、今日、精も根も使いはたして、洋服の中に腐りかけた泥がいっぱいだぶだぶたまって、ああ、夕立よ、ざっと降れ、銀座のまんなかであろうと、二重橋ちかきお広場であろうと、ごめん蒙(こうむ)って素裸になり、石鹸(せっけん)ぬたくって夕立ちにこの身を洗わせたくてたまらぬ思いにこがれつつ、会社への忠義のため、炎天の下の一匹の蟻(あり)、わが足は蠅取飴(はえとりあめ)の地獄に落ちたが如くに、――いや、またしても除名の危機、おゆるし下さい、つまり、友人、中村地平が、そのような、きょうの日、ふと三年まえのことを思って、ああ、あのころはよかったな、といても立っても居られぬほどの貴き苦悶を、万々むりのおねがいなれども、できるだけ軽く諸君の念頭に置いてもらって、そうして、その地獄の日々より三年まえ、顔あわすより早く罵詈雑言(ばりぞうごん)、はじめは、しかつめらしくプウシキンの怪談趣味について、ドオデエの通俗性について、さらに一転、斎藤実と岡田啓介に就いて人物月旦(げったん)、再転しては、バナナは美味なりや、否や、三転しては、一女流作家の身の上について、さらに逆転、お互いの身なり風俗、殺したき憎しみもて左右にわかれて、あくる日は又、早朝より、めしを五杯たべて見苦しい...
太宰治 「喝采」
...そうしてあくる日...
太宰治 「正義と微笑」
...あくる朝、Kは、『米三君や虎之助君の墓に、お詣りして行きたいもんだがな』かう栄輔君に言ふと、『行けるずらか?』『何うして?』『雪が深いで……』『そんなに深いかね』『冬は駄目でさ...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...あくる日わたしは傍屋(はなれ)へ出かける道々...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...あくる日すぐにも...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...あくる日、少年は、また、朝からやつて来ました...
豊島与志雄 「太一の靴は世界一」
...あくる朝なんだか顔をあはすのが怖いやうな...
中勘助 「銀の匙」
...翌年(あくるとし)四月の大火とは遊里と其周囲の町の光景とを変じて...
永井荷風 「里の今昔」
...明日(あくるひ)眼が覚めた時...
夏目漱石 「それから」
...あくる日夜の明けないうちから出発した...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...あくる日、ガスパールおじさんのあとにくっついて、わたしは深いまっ暗な鉱山(こうざん)に下りて行った...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...あくる朝はドロンを極めるというのがこの連中の定型(おきまり)と聞いた……歎かわしい奴輩(やつども)ではある……...
夢野久作 「斬られたさに」
...その又あくる日になったら裁判所からも人が来て親切にいろんな事を聞いたりして何だか赦(ゆる)されそうなので...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その誠が通ったか、あくる朝、江田善兵衛や村井河内守などが遊びに来て、何かと、忌憚(きたん)のない話をして帰ったが、午近(ひるちか)い頃、あらためて、政職の使いとして、益田孫右衛門が彼を迎えに来た...
吉川英治 「黒田如水」
...衆僧に用意をつたえておくがいい」あくる日...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??