...そのあくる日のこと...
江戸川乱歩 「赤いカブトムシ」
...あくる建保二年のお正月には...
太宰治 「右大臣実朝」
...まづ、甲府の安宿に一泊して、そのあくる朝、安宿の廊下の汚い欄干によりかかり、富士を見ると、甲府の富士は、山々のうしろから、三分の一ほど顔を出してゐる...
太宰治 「富嶽百景」
...其の翌日(あくるひ)の夕方も庄造が書見をしていると...
田中貢太郎 「狸と俳人」
...入院した翌日(あくるひ)の晩方であった...
徳田秋声 「足迹」
...翌日(あくるひ)も一日広い廊下を歩いたり...
徳田秋声 「黴」
...その、あくる日も、おなじことでした...
豊島与志雄 「太一の靴は世界一」
...翌日(あくるひ)眼を覚した時は存外安静であった...
夏目漱石 「道草」
...翌日(あくるひ)もまた透(す)き通るような日差(ひざし)を眼に受けて...
夏目漱石 「明暗」
...あくる日起きて見ると膏薬の下から糸屑(いとくず)がぶらさがって例の山羊髯(やぎひげ)に引っかかっていたのは滑稽(こっけい)だったよ」「しかしあの時分より大分(だいぶ)えらくなったようだよ」「君近頃逢ったのかい」「一週間ばかり前に来て...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...翌日(あくるひ)直(す)ぐにも...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...あくる日からすぐこっちの月番だ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...奈良へ著(つ)いたすぐそのあくる朝...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...あくる日、老人とローリイが出かけたのを見とどけたベスは、こっそりと、客間へしのびこみ、ふるえるゆびでピアノをひきました...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...あくる朝早く駐在の巡査(おまわり)さんが来て調べたら...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...あくる朝、時親は、甚内の息子の番作に牛を曳かせ、牛の背にのって、「あとは、たのむ」とだけで加賀田の渓谷から人里の方へ降りて行った...
吉川英治 「私本太平記」
...そしてあくる日、桂川の一端へ、兵馬をならべ立てたが、なお高氏はうごかなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...夜に入るまで、飲み興じ、あくる早暁には、すでに阮(げん)の三兄弟は、もとの石碣村(せっかそん)へ、飄(ひょう)として立ち帰るべく、朝飯をいそいでいた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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