...あえかな姫君の姿さえありありと眼に浮んで来るのじゃ...
芥川龍之介 「邪宗門」
...ひとやにはあらぬ花籠を給ふあえかの姫君は...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...例(いつ)も例(いつ)もあえかの花を編む「命」...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...そのかみの臈(ろう)たき風情(ふぜい)、嫋竹(なよたけ)の、あえかのなれも、鈍(おぞ)なりや、宴(うたげ)のくづれ、みだれ髪(がみ)、肉(しし)おきたるみ、酒の香(か)に、衣(きぬ)もなよびて、蹈(ふ)む足も酔ひさまだれぬ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...毒ある海にあえかなる身の薄命をおもふかな...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...(さはあえかなる病女(びやうによ)の夕眺めするなよびや...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...――實(げ)にあえかなる優目見(やさまみ)のもの果なさは...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...伏目にたたすあえかさに...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...濕める梔子(くちなし)の別れのゆふべ泣き濡れしあえかの胸に...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...來し方のながき砂路に殘るらむあえかの花のひと莖は...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...――實(げ)にあえかなる優目見(やさまみ)のもの果(はか)なさは...
薄田淳介 「白羊宮」
...二伏目(ふしめ)にたたすあえかさに...
薄田淳介 「白羊宮」
...あえかなる月(つき)しろや...
薄田淳介 「白羊宮」
...あたしと一緒にあえかなためいきを洩(も)らしながらあなたの来るのを待っているの...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...あえかな夢をみますのは...
中原中也 「山羊の歌」
...あえかにも美しいひとたちが...
久生十蘭 「奥の海」
...暖簾(のれん)のかげに伏して泣くあえかに若き新妻(にひづま)を君忘るるや...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
......
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
便利!手書き漢字入力検索