...鼻眼鏡を繞(めぐ)って消えてしまうと...
芥川龍之介 「西郷隆盛」
...するとHは鼻眼鏡(めがね)の後(うしろ)から妙な瞬(またた)きを一つ送りながら...
芥川龍之介 「東京小品」
...鼻眼鏡の近藤はマドロス・パイプの煙を吐きながら...
芥川龍之介 「路上」
...しずかにお洒落の鼻眼鏡の柄を畳んでしまう...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...「見てくれ!硝子(ガラス)か硝子ではないか?」「ダイヤモンドか!」とパーズレイは鼻眼鏡を出して電気に透したり...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...『鼻眼鏡』と同じやうに...
田山録弥 「三月の創作」
...鼻眼鏡をかけて居られる其母堂(ぼどう)とは...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その夕(ゆうべ)先生は英吉利西(イギリス)風の背広に髭もまた英国風に刈り鼻眼鏡をかけてゐたまひけり...
永井荷風 「書かでもの記」
...鼻眼鏡(ロルニヨン)の金利生活先生達は...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...鼻眼鏡(めがね)をゆすり上げながら...
野村胡堂 「古城の真昼」
...鼻眼鏡を掛けたペンギン鳥がタンゴ・ダンスを踊っている絵看板を掲げて...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...鼻眼鏡……」「マン坊の方はそんな気でも...
火野葦平 「花と龍」
...ムーアの鼻眼鏡(めがね)からは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...いつの間にか彼の背後にひとりの鼻眼鏡の立派な体格の紳士が立つて...
牧野信一 「私の万年筆」
...慌てて鼻眼鏡を押え付けた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ピカピカ光る副院長の鼻眼鏡を見上げた...
夢野久作 「一足お先に」
...沈着(おちつ)いた態度で鼻眼鏡を外(はず)した...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...金縁の鼻眼鏡に斑白の顎髯のある頑丈な中年輩の紳士であった...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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