...少くとも東京の魚河岸には...
芥川龍之介 「魚河岸」
...魚河岸(うおがし)あたりの若い衆は五本も六本も団扇を貰(もら)って行ったそうである...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...あの魚河岸でさえ昔の面影をとどめなくなっているのに...
田山花袋 「日本橋附近」
...町の旅籠(はたご)や料理屋へ肴(さかな)を仕送っている魚河岸(うおがし)の問屋の旦那が...
徳田秋声 「あらくれ」
...魚河岸(うおがし)から集金に来ている一人の親方は...
徳田秋声 「黴」
...或いはまた魚河岸の向うを張った大提灯でも納めようか...
中里介山 「大菩薩峠」
...学生時代に日本橋に魚河岸(うおがし)のあった頃...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...みなさんは魚河岸へ朝飯を喰いに行ったね...
久生十蘭 「魔都」
...魚河岸のシーンで...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...これは白魚河岸のほうの床屋の職人で...
正岡容 「小説 圓朝」
...大江戸へ日に三千両落ちる金は、一に魚河岸、二に花街として、三は三座の芝居街と定められていた時代、それほど芝居というものがハッキリ市民憧憬渇仰の王座たりし時代、この圓朝が芝居仕立の試みはたしかに時代の要求にピッタリはまった...
正岡容 「小説 圓朝」
...いちやつくを大村兵部睨め付け久良伎忙中閑あり魚河岸の道具店同魚河岸を出ると電車も珍しい同すべて是れ大正年代の東京...
正岡容 「大正東京錦絵」
...少くとも魚河岸を出ると電車の行くのが珍しかつたほど...
正岡容 「大正東京錦絵」
...このときに魚河岸の今津...
正岡容 「初看板」
...後幕(うしろまく)は魚河岸問屋(うおがしどいや)今和(いまわ)と緑町門弟中...
森鴎外 「渋江抽斎」
...魚河岸ではしゃいでいる連中は...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...ついそこの魚河岸(うおがし)から...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...荷物の車をひいて魚河岸(うおがし)の三...
和辻哲郎 「地異印象記」
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