...獨り鬱々として日を送らんは...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...鬱々として胸襟の間に積滞し...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...従来(これまで)のやうに鬱々(くさ/\)しないで...
薄田泣菫 「茶話」
...そして主人が気が鬱々(くさ/\)すると...
薄田泣菫 「茶話」
...鬱々として楽しまない...
太宰治 「お伽草紙」
...まだ少し頭が重いそうで蒲団(ふとん)の中で鬱々としている...
太宰治 「ろまん燈籠」
...鬱々(うつ/\)としているように見えたので...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...広々した閑地は正面に鬱々として老樹の生茂った辺(あたり)から一帯に丘陵をなし...
永井荷風 「日和下駄」
...花曇りの頃から引続いて随分鬱々しい厭な時期であった...
中谷宇吉郎 「雑記」
...往来で二三度見かけた町の雛妓に初恋を感じて終日鬱々として部屋に引き籠つてゐた...
牧野信一 「毒気」
...鬱々(うつうつ)たる城下の森は千歳をことほいでいるのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...音絵は鬱々と暮した...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...鬱々(うつうつ)たるものがあった...
吉川英治 「三国志」
...また多血から来る鬱々(うつうつ)な忿懣(ふんまん)とをやりばなくしておいでだった...
吉川英治 「私本太平記」
...われながら鬱々(うつうつ)の感にたえません...
吉川英治 「私本太平記」
...また鬱々(うつうつ)たる義憤に燃えた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...鬱々(くさくさ)して...
吉川英治 「松のや露八」
...鬱々(くよくよ)しちゃあ損だ...
吉川英治 「松のや露八」
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