...彼は太い柏の枝へ馬乗りに跨(また)がりながら...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...数時間前に防柵に馬乗りになっているのを私が見たあの悪漢だ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...四角(キャレ)だの馬乗り(ア・シュヴァル)だの横断線(トランスヴァサル)だの柱(コラウム)だの打(ダズン)だのと色んな専門的な細部や...
谷譲次 「踊る地平線」
...女の自転車と馬乗りとはその頃の流行なりしにや吉原品川楼(よしわらしながわろう)の抱(かかえ)が和鞍(わぐら)に乗りての遊山(ゆさん)また新橋芸者(しんばしげいしゃ)が自転車つらねて花見に出かけし噂なぞかしましき事ありけり...
永井荷風 「書かでもの記」
...馬乗りになる外はない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...蓉子に飛びかかりて馬乗りとなり両手をもって同人の頸部(けいぶ)を絞めつけついに同人を窒息せしめた...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...馬乗りになって眼玉の中へ指を突っ込む...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...先生は手紙をその上に置いて自身は馬乗りに椅子に掛けた...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...馬乗りになって遊ぶのに持って来いですね!』この時にはもう...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...鹿とは言わずにただ馬乗りになって...
柳田国男 「こども風土記」
...字義どおりの馬乗りであって...
山本周五郎 「青べか物語」
...お石の上へ馬乗りになり...
山本周五郎 「おれの女房」
...馬乗りになって噛(か)みつく者もあった...
山本周五郎 「七日七夜」
...「馬乗りになっていた吉さんも...
山本周五郎 「七日七夜」
...男の背へ馬乗りになって押えつけ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...彼の倒れた上へ馬乗りになってしまった...
吉川英治 「剣難女難」
...馬乗り袴(ばかま)を括(くく)り上げ...
吉川英治 「旗岡巡査」
...自分のうえに馬乗りになっているセルゲイから...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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