...女中(おんな)が焼豆腐ばかり食わせるとか愚痴った...
泉鏡花 「婦系図」
...ほかからどんなに説教しても自分が食わないで子供に食わせる...
伊丹万作 「わが妻の記」
...すこしでもうまい飯を食わせるように苦労してみる気になったよ――...
林不忘 「安重根」
...妻子を食わせるために犠牲になって枯死する人間の多いことだけは事実である...
寺田寅彦 「沓掛より」
...とんぼをつかまえて来たりあき鑵(かん)にいっぱいいなごを取ってはあひるに食わせることを覚えて来た...
寺田寅彦 「沓掛より」
...兵糧をうんと食わせるから...
中里介山 「大菩薩峠」
...犬に食わせるわけにもいきませんから...
中里介山 「大菩薩峠」
...いずれ相当のイカモノを食わせるだろうと思ったところが...
中里介山 「大菩薩峠」
...例えば牛肉も鳥の肉も食わせる所があるかと思うと...
夏目漱石 「道楽と職業」
...広小路に菜飯(なめし)と田楽(でんがく)を食わせるすみ屋という洒落(しゃれ)た家があるとか...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...うめい物を食わせるぞ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...めいめいが妻帯しても食わせることができない...
久生十蘭 「新西遊記」
...幕の内だの何か食わせる十二段家ではなく...
古川緑波 「牛鍋からすき焼へ」
...純支那風のものを食わせる...
古川緑波 「神戸」
...わたしたちはかの女にいきなり不意討(ふいう)ちを食わせるくわだてをしていた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...本式の洋食を食わせるといわれていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...子供たちに芋粥(いもがゆ)を食わせることもできないような日があること...
山本周五郎 「ちゃん」
...飲めそうもないよ」「肴が変れば結構いけるさ」「まだなにか食わせるのか」「見せると云った証拠というやつさ...
山本周五郎 「山彦乙女」
便利!手書き漢字入力検索