...あいさつの声をかけてくれるような顔なじみもなかったのです...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...理髪店に勤めている顔なじみの山田という男にすすめられて...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...その中に全く誰にも顔なじみのない...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...読者には已(すで)に顔なじみの写真師が鞠躬如(きっきゅうじょ)として大銀行家の応接間に現われた...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...このミーちゃんなる女性とは顔なじみであった...
高見順 「如何なる星の下に」
...私は下の火鉢で顔なじみであった...
高見順 「如何なる星の下に」
...もはや顔なじみのモギリの女の子に対しても何やら照れ臭く...
高見順 「如何なる星の下に」
...その裏の方にあるとある「特殊喫茶」で顔なじみの...
高見順 「如何なる星の下に」
...顔なじみの子供等にもらって来る...
高村光太郎 「蝉の美と造型」
...みんな顔なじみの四年生だ...
太宰治 「正義と微笑」
...農場でも顔なじみになっていった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...顔なじみの寅吉という剽軽(ひょうきん)なやつ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...私はこの辺じゃ顔なじみだから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...顔なじみの古本屋の店頭で勉から十銭玉いくつか貰って引かえす...
「小祝の一家」
...近所の人々に顔なじみができてすこしは話をする人々もふえました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...顔なじみではあったが...
山川方夫 「演技の果て」
...「おう、次郎さんかい」「え」月江の返辞がなくて、うしろで呼んだ者があるので振顧ると、「お嬢様は、お前をさがしにゆくといって、さっき出かけたきり、まだお帰りがないようだ」と、顔なじみの、宿の下男が来て、おりんも一緒であることまで教えました...
吉川英治 「江戸三国志」
...二人は、この浜中屋の娘とは、顔なじみらしく、「や、おまえ、どうしてここへ来たのだ」お菊ちゃんは、眼に、怨(えん)をふくんで、「桂さんも、桂さんじゃありませんか...
吉川英治 「松のや露八」
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