...時計の紐(ひも)をぶら下げた瑪瑙(めのう)の印形(いんぎょう)をいじっていた...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...瑪瑙(めのう)の光がゆらめき...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...瑪瑙(めのう)の柱...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...これは碧瑪瑙(あおめのう)の盆に装(かざ)り...
泉鏡花 「海神別荘」
...彼女はうすい瑪瑙(めのう)色にかがやくグラスへ唇をつける...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...瑪瑙の嬌飾に満ちた悪意を含めて...
富永太郎 「鳥獣剥製所」
...紅い唇から黒瑪瑙(くろめのう)のような歯が漏れるのも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの赤い瑪瑙のやうなカタクリの芽が...
水野葉舟 「かたくり」
...その指環に嵌(は)めた層瑪瑙(オニキス)の力で即座にかの女を蛇の変化(へんげ)と知ったというのは...
南方熊楠 「十二支考」
...厚手に装飾的な感じがひろ子に支那の瑪瑙(めのう)や玉(ぎょく)の造花を連想させた...
宮本百合子 「高台寺」
...私は大変可愛い碼瑙(めのう)のようなかざりものを見たのよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何だか光線の工合であかい碼瑙の円い珠のような飾りもので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...コルシカ産の瑪瑙(めのう)の釦(ボタン)が巴里(パリー)の半景を歪(ゆが)ませながら...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...彼の首から垂れ下った一連の白瑪瑙(しろめのう)の勾玉(まがたま)は...
横光利一 「日輪」
...韓土(かんど)の瑪瑙(めのう)と翡翠(ひすい)を連ねた玉鬘(たまかずら)が懸かっていた...
横光利一 「日輪」
...紅き瑪瑙とエメラルド...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...さうして瑪瑙を自ら拾つては私に下さるきやしやな手の浮んで見えるのが美しかつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...瑪瑙酒(めのうしゅ)など七つの杯に七種(なないろ)つがれた...
吉川英治 「三国志」
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