...こまったなァという顔つきをした...
海野十三 「海底大陸」
...もうその顔つきを浮かべたゞけでムシヅが走つた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...悲しげな歎願するような顔つきになった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...それから僕は何気ない顔つきをして俗謡のある一節を口ずさみながら朦朧とした意識に包まれて夕闇の中を歩き続けていた...
辻潤 「ふもれすく」
...二人はそれを二人の顔つきから知った...
夏目漱石 「明暗」
...まじめな顔つきになって...
久生十蘭 「キャラコさん」
...それに釦のこともあるし……」久我はひどく無感動な顔つきで...
久生十蘭 「金狼」
...阪井はいくらかまじめな顔つきになると...
久生十蘭 「ハムレット」
...酷く六ヶ敷い顔つきをして首筋のあたりをポンポンと拳固で叩いたりするのであつた...
牧野信一 「毒気」
...その代りに妙に夫の顔つきが薄気味悪るかつた...
牧野信一 「貧しき日録」
...なんとも説明しがたい顔つきで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幻滅」
...さも満足らしい顔つきで...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...なかなかいい正月というわけの顔つきでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...真赤になった顔つきや...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...良民を威(おど)して金銭をむさぼり」八田塾生はさも感じいったという顔つきで...
山本周五郎 「季節のない街」
...笛以外何ものも知らない顔つきでした...
吉川英治 「江戸三国志」
...さして欣(うれ)しそうな顔つきでもなく...
吉川英治 「新書太閤記」
...相変らず漠(ばく)とした顔つきを焚火(たきび)にいぶして...
吉川英治 「宮本武蔵」
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