...それからまた立ち上がって全く無感情な顔つきをしながら...
有島武郎 「或る女」
...一生けんめいにがまんしているという顔つきで...
海野十三 「金属人間」
...火を吹く力もないような情ない顔つきをしている癖に...
太宰治 「新釈諸国噺」
...別人のように厳粛な顔つきをしていた...
太宰治 「パンドラの匣」
...其の顔つきがまた何とも云えぬ可愛気(かあいげ)があって...
谷崎潤一郎 「幇間」
...茫然(ぼうぜん)たる顔つきをしてる証人らの三列...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...まだ世界においてかなりりっぱな顔つきをしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...心情を発露することのないその顔つきも...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そのきつい勇敢な顔つきに気を止めたが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しかしその時の彼はもう例(いつも)の通り聴(き)きたくもないという顔つきに返っていた...
夏目漱石 「明暗」
...なんとなく静かな顔つきになったと思ったら...
久生十蘭 「肌色の月」
...急にすました顔つきになって...
火野葦平 「花と龍」
...寝台にねながら温和しい顔つきでそのガラスの高つきに見惚れる私は...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...顔つきも明るくなり...
山本周五郎 「おばな沢」
...たいていは顔つきも思いだせないが...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...明るい顔つきではきはきして...
山本周五郎 「つばくろ」
...機げんも直りきッていない顔つきで「いつ来たの? おまえ」「たった今しがたでございまする...
吉川英治 「私本太平記」
...誰もが苦々しい顔つきなのだ...
吉川英治 「新書太閤記」
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