...あの娘(こ)を拝むとも言いたくないから、似合いだとか、頃合いだとか、そこは何とか、糸的(きみ)の心づもりで、糸的(きみ)の心からこの縁談を思いついたようによ、な、上杉さんに...
泉鏡花 「薄紅梅」
...主人の親父とは頃合いの飲み相手だ...
伊藤左千夫 「春の潮」
...物事が間違う頃合いにも程があると...
海野十三 「空襲葬送曲」
...男湯の方は前述の通り、井神陽吉と他に四人、で、頃合いを計って、彼は男湯の電気風呂に高電圧を加えた...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...頃合いを見計らって毒蛇をあの通風口へ向かわせ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」
...それは別に頃合いの笊を注文して...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...頃合いを見計らっては秘書は給仕を呼んで...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...そうして置いて、頃合いを計って、府下大井町へ出掛けるのは、呑み友達の家が終点ではあるが、酒よりも先(ま)ず床屋の看板が、果して訂正されているか否かを確かめるのが楽しみなのである...
辰野九紫 「青バスの女」
...実にいい頃合いだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...「聖ルークへ出向く頃合いだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...かなり長く話し込んでしまいました」美少年はどうしても辞して帰るべき頃合いとなったので...
中里介山 「大菩薩峠」
...頃合いを見計(みはから)っていたのである...
中村地平 「霧の蕃社」
...頃合いをはかってバァへ行ってみると...
久生十蘭 「予言」
...面会の終わる頃合いですよと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...いい頃合いを見はからって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...行く先に頃合いの空家があろうとなかろうと...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...頃合いを見計らって...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...頃合いよく出直せい」「こころえました...
吉川英治 「私本太平記」
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