...彼の勇ましい角笛の歓びに満ちた挨拶を遠く東方に向って響かせる...
ロード・ダンセイニ Lord Dunsany 松村みね子訳 「人馬のにひ妻」
...社会的見解は群衆の魂の叫びを響かせることを要求する...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...空虚を響かせるばかりだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...急雨のように響かせるところは響かせます...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分がまだ眠られないという弱味を階下(した)へ響かせるのが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...どの方角へも自由に囃子の音を響かせるにいい場所を探したんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...走りのニユースを響かせるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...死にかけている人間のような苦しげな喘ぎを若者の胸に響かせるのだった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...人々は何人かの人の足音と兵士が歩道上で響かせる小銃のような物音を聞いた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...この時こそ我が武名を鳴り響かせる機会と思ったのは一時の心の迷いであったか...
藤野古白 藤井英男訳 「戦争」
...うおンうおンと響かせる...
本庄陸男 「石狩川」
...道子へは愛嬌であると見らるゝ程度で)答へると後から後から自分でさへ感心する程巧妙な軽い(それも勿論道子への軽いと響かせる程度の技巧が加つてゐる)皮肉や洒落が出て...
牧野信一 「凸面鏡」
...生死を赤旗と共にする決死隊われらがものわれらがもの……いま長白の嶺を越えて革命の進軍歌を全世界に響かせる――海 隔てつわれら腕(かひな)結びゆく――いざ戦はんいざ...
槇村浩 「間島パルチザンの歌」
...農村では三五パーセントの農戸へ響かせる計画だ...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」
...互の生活の全身を響かせるのであると思う...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...半音を響かせる絃の音に似ていた...
横光利一 「旅愁」
...読者の胸を響かせる一つの力をもつてゐる」といつてゐるが...
吉井勇 「老境なるかな」
...陸からは綱を引くものが諸声(もろごえ)に力のリズムを響かせる...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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