...早速(さっそく)キャバレーの主人を呼んできたまえ」「はア――」課長は面目ない顔をして...
海野十三 「恐怖の口笛」
...彼女は或る甚(はなは)だ面目ないことを仕でかし...
海野十三 「十年後のラジオ界」
...期待していてくれる家人に対しても毎度面目ないことであった...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...」「ええ面目ない...
太宰治 「失敗園」
...みんなに面目ないのですね...
太宰治 「火の鳥」
...面目ない様子をしながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...あんな性格は尋常の手段じゃ直せっこない」「しかし……」「君が面目ないと云うのかね...
夏目漱石 「虞美人草」
...こう云う羽目(はめ)になって、面目ないの、きまりが悪いのと云ってぐずぐずしているようじゃやっぱり上皮(うわかわ)の活動だ...
夏目漱石 「虞美人草」
...面目ない」女は毛氈(もうせん)の上へ身を投げかけるように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そう言われると面目ないが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あなたまでそれに巻き込むことになったのは面目ない...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...時さんに面目ないなあ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...なんとも面目ないが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...文三はお勢の手前面目ない...
二葉亭四迷 「浮雲」
...面目ない話じゃが聊か身に覚えのない事じゃまで……」「成る程……御尤(ごもっと)も様で……」「しかし迂濶に相手はならぬ...
夢野久作 「斬られたさに」
...「おい、どうしたんだ」肩を打つと、張飛は、「面目ない、生きてお身や家兄に合わせる顔もないんだが、……ともかく罪を謝すために、恥をしのんでこれまでやって来た...
吉川英治 「三国志」
...そして、三河の矢矧(やはぎ)まで退き、ちと面目ないが、兄上(尊氏)のおさしず如何あるか、生きるも死ぬも、それを待っての上としようではないか」「よう、ご分別を」と、かたわらの細川和氏(かずうじ)が同意をよせた...
吉川英治 「私本太平記」
...「どうしたものでございましょう」と面目ないが...
吉川英治 「親鸞」
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