...魔女狩りは現代の文化的視点から見ると、常識を超えた非科学的な迷信であった...
...果して今日のような非科学的な環境で非科学的な会話のやりとりをする小説を悦んで読むであろうか...
海野十三 「『十八時の音楽浴』の作者の言葉」
...しかし文学者はこのような非科学的な考えをめぐらすことの上に何人にも求められない特権を持っています...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...しかし名を科学に借りて専門知識のない一般公衆の目をくらますような非科学的実験を行なった者が西洋には昔からずいぶんあった...
寺田寅彦 「案内者」
...自分は少し見ているうちにこの種の非科学的な点はもうすっかり馴れてしまって何らの不都合をも感じなくなった...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...鷙鳥類(しちょうるい)の嗅覚(きゅうかく)の弱いことを推論するのははなはだ非科学的であろうと思われるし...
寺田寅彦 「とんびと油揚」
...宇宙観や人生観を導き出すにはあまりに非科学的で...
徳田秋声 「縮図」
...甚だしく非科学的になって了う場合が少なくない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...社会有機体説は多くの根本的な非科学的諸点を露出するだろう(そしてこの点は或る程度までクロポトキンの有機体説に就いても同じである)...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...非科学的ではあるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...とんでもない非科学的な結論に導かれやすいような気もする...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...非科学的に教育されてはいなかったが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...日本人の非科学的な性格をしめすものであつたことを...
蜷川新 「天皇」
...あらゆる非科学的な矇昧の間をよりわけて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...だが彼がけなしているのは「嘘の学問」(la fausse science)いわばインチキな非科学的えせ学問(たとえばスコラ学もその一つ)であって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...理論的な謀略と非科学的なユートピアを基礎とした矛盾と逆説をはらんでいる...
矢部貞治 「政治学入門」
...不合理な……モウ一つ換言すれば科学に囚われ過ぎた非科学的な研究方法によって...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...もしくは非科学的に出来ていて(芸術的には極度に厳密である...
夢野久作 「能とは何か」
...精神は物質にはあらずして架空の非科学的な不自然物だと考えたところにあって...
横光利一 「馬車」
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