...熱が高まると言う始末(しまつ)である...
芥川龍之介 「おしの」
...生活費が餘りに高まるからです...
石川三四郎 「浪」
...一杯々々と重ねられる毎に高まる連呼の声は私の鼓膜をたたき...
上田広 「指導物語」
...単行本の値段が高まる...
薄田泣菫 「茶話」
...舞台うらのざわめきは、ますます高まる...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...それによっては必ずしも人間的見識の水準が高まるとは限らない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...柿沼という人物に対する反感が高まることだった...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...酩酊(めいてい)によってますます高まる欲望...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その思ひの高まる時ほど...
萩原朔太郎 「大船驛で」
...高まるばかりであった...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...探偵小説の需要も高まるだろうと思われる...
平林初之輔 「現下文壇と探偵小説」
...それからそれを聞いてゐると思はず自分の心臟の鼓動が高まるやうな發動機の音とが...
堀辰雄 「水族館」
...しかるに怒においては永續することによつて一層高次の怒に高まるといふことがない...
三木清 「人生論ノート」
...後(のち)韋紐の名望高まるに及び全く帝釈と分離対抗し風神猴となって韋紐に従う(グベルナチス『動物譚原』二巻九九頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...階級が文化的に高まれば高まる程...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」
...歴史は幾変転して読者の要求が高まるに正比例して...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今後その市価はいやが上にも高まるであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...この塗の名誉は高まるでありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
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