...一杯々々と重ねられる毎に高まる連呼の声は私の鼓膜をたたき...
上田広 「指導物語」
...それと同時に路も右に離れて高まる...
大町桂月 「赤城山」
...ためにいっそう官憲の横暴が高まるのであると考えたので...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...甲状腺の活動が旺盛(おうせい)な時期には性的刺激に対する感度が高まると同時にあらゆる情緒的な刺激にも敏感になり...
寺田寅彦 「自由画稿」
...風の齎らす細粉の積りて白く高まるを見るが如くに...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...憤怒は笑いと共に高まる...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...一尺五寸も高まるほど...
豊島与志雄 「或る素描」
...周囲の反対が高まるにつれて...
豊島与志雄 「沼のほとり」
...熱烈な恋愛にまで高まるものではありますまい...
豊島与志雄 「未亡人」
...リンカーンの年を経(ふ)るにしたがってますます人物の高まるのは...
新渡戸稲造 「自警録」
...何時お互に高まるやうなことをしてくれたんだ...
北條民雄 「道化芝居」
...目のかがやきが高まるのを見た...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...後(のち)韋紐の名望高まるに及び全く帝釈と分離対抗し風神猴となって韋紐に従う(グベルナチス『動物譚原』二巻九九頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...俺に対する世間の疑惑が高まれば高まるほど熱心に俺の世話をしているだろう...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...それを中心に今、海は一段と緊張し、高まる、高まる、高まる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...波は次第に高まる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...明治四十年(1907) 十五歳絵画への興味が高まる...
吉川英治 「年譜」
...その結果柱の支力が左右に至るに従って高まる率などは...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索