...おのずから心悸(しんき)の高まることがある...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...一杯々々と重ねられる毎に高まる連呼の声は私の鼓膜をたたき...
上田広 「指導物語」
...やがて一際高まる歓呼の声と共に...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...単行本の値段が高まる...
薄田泣菫 「茶話」
...其の度び度びに子供の泣聲は一段激しく高まる...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...リンカーンの年を経(ふ)るにしたがってますます人物の高まるのは...
新渡戸稲造 「自警録」
...それからそれを聞いてゐると思はず自分の心臟の鼓動が高まるやうな發動機の音とが...
堀辰雄 「水族館」
...内容において高まると観るのはもちろん皮相でもあるし...
宮本百合子 「新しい婦人の職場と任務」
...心の高まるような歓びを見出したり出来ないのは自然でしょう...
宮本百合子 「キュリー夫人の命の焔」
...歴史は幾変転して読者の要求が高まるに正比例して...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今後その市価はいやが上にも高まるであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...有想の作が玄の世界にまで高まることがあるでしょうか...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...これはつまり太平洋岸の陸地が次第に高まることを意味するもので...
柳田國男 「地名の研究」
...富豪倒せの輿論が高まる...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...これで洛中の士気はいちばい高まる」山科では...
吉川英治 「私本太平記」
...武蔵の名声が高まるにつれて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その結果柱の支力が左右に至るに従って高まる率などは...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...その彎曲線や彎曲面の曲率と支力の高まる率との間にも何らかの関係があるであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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