...磨ぎ澄ました肉屋の包丁にさへ動悸の高まる少年だつた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...急にまた動悸が高まるような気がしましたから...
芥川龍之介 「妖婆」
...それと同時に路も右に離れて高まる...
大町桂月 「赤城山」
...更に二小丘高まる...
大町桂月 「町田村の香雪園」
...単行本の値段が高まる...
薄田泣菫 「茶話」
...末期資本制度の内部的な圧力が高まるに従って...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...一の願望にまで高まる危険性が多い...
豊島与志雄 「父の形見」
...熱烈な恋愛にまで高まるものではありますまい...
豊島与志雄 「未亡人」
...おりおり高まる騎兵の疾駆する音...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いゝ寫眞器(しやしんき)に對(たい)する憧憬は日に日に高まるばかりだつたが...
南部修太郎 「寫眞と思ひ出」
...探偵小説の需要も高まるだろうと思われる...
平林初之輔 「現下文壇と探偵小説」
...たましいはもっとけだかい観照にまで高まることはできない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...しかるに怒においては永續することによつて一層高次の怒に高まるといふことがない...
三木清 「人生論ノート」
...これらの刺激によりて悲しみはおのずから高まる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この塗の名誉は高まるでありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...三人は街の賑いから放れて頂きの方へ高まる坂路を登っていった...
横光利一 「旅愁」
...矢代は千鶴子が身動きすると一層高まる酔いに似たものを感じた...
横光利一 「旅愁」
...群青色(ぐんじやういろ)の海が高まる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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