...のみならずこの不安は一日ましにだんだん高まるばかりなのです...
芥川龍之介 「或恋愛小説」
...高まるやうな気がし出した...
芥川龍之介 「好色」
...病室の戸を開ける時も昨朝と同じく萬一どうかした事が一夜の間に起きはしなかつたらうかといふ考へが閃いて少し心臟の鼓動が高まるやうに覺えた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...甲状腺の活動が旺盛(おうせい)な時期には性的刺激に対する感度が高まると同時にあらゆる情緒的な刺激にも敏感になり...
寺田寅彦 「自由画稿」
...柿沼という人物に対する反感が高まることだった...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...日本的なものの一種の象徴の域にまで高まるものを持っているし...
豊島与志雄 「風俗時評」
...其の度び度びに子供の泣聲は一段激しく高まる...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...動(やや)ともすると両者の声の高まる所から想像すると...
西尾正 「陳情書」
...高まるばかりであった...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...波が高まるようになだらかに盛りあがっている黄色い枯芝の丘の上に...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...………………によつて更に高まる場合だつてあり得るのだからね...
北條民雄 「道化芝居」
...追憶で感傷的になった合爾合(カルカ)姫の涕泣(すすりな)きが高まる...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...一層高い発展段階に高まることが出来る...
三木清 「科学批判の課題」
...相対的真理はその相対的価値においていかに高まるにしても...
三木清 「親鸞」
...このやうに發見的であることによつて高まるのである...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...谷山一家の私に対する信頼は弥(いや)が上にも高まるばかり……そういう私も時折りは...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...それを中心に今、海は一段と緊張し、高まる、高まる、高まる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...武蔵の名声が高まるにつれて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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