...貴女のお傍(そば)を離れるに就いて...
泉鏡花 「悪獣篇」
...――「あれあれ渚を離れる...
泉鏡花 「浮舟」
...しかしながらその離れる以前には人世に対して種々の経歴を持っている人が多かった...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...あたしは王子さまと離れるのが...
太宰治 「ろまん燈籠」
...○生に即して生を離れる...
種田山頭火 「其中日記」
...いかなる場合にも離れることの出来なかった深山には...
徳田秋声 「黴」
...汽車が国境を離れるころには...
徳田秋声 「黴」
...栗栖から離れると...
徳田秋声 「縮図」
...従来のプロテスタント主義から離れると同時に...
戸坂潤 「読書法」
...見る/\中(うち)満月が木立(こだち)を離れるに従ひ河岸(かはぎし)の夜露(よつゆ)をあびた瓦屋根(かはらやね)や...
永井荷風 「すみだ川」
...投げられようと払われようと離れることではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだ米友も離れるとは言わず...
中里介山 「大菩薩峠」
...そばを離れるのが大いにありがたかった...
夏目漱石 「三四郎」
...総督や役員の乗った舟艇がつぎつぎに艦側を離れるのを茫然とながめていた...
久生十蘭 「海難記」
...あんまり離れると当らんけんど...
火野葦平 「花と龍」
...住宅街を離れると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...幾月も夫人は病床を離れることができなかったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何といっても、遠くへ離れると、そう家の事もくよくよしないし忘れがちになれた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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