...隠元豆は、図462に示すように、藁でしばって小さく※(か)らげる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...下男といっしょに家の裏手の野茶畑で春蒔野菜の種子や隠元豆...
犬田卯 「瘤」
...蔭で「隠元豆々々々」と云っていた児...
谷崎潤一郎 「細雪」
...木綿の汚れた風呂敷から新聞紙に包んだ一升足らずの白隠元豆を其処に出した...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...この男バナナと隠元豆(いんげんまめ)を入れたる提籠(さげかご)を携えたるが領(えり)しるしの水雷亭とは珍しきと見ておればやがてベンチの隅に倒れてねてしまいける...
寺田寅彦 「東上記」
...隠元豆(いんげんまめ)の初めて市場に出でしというが一把(わ)二十本にて代金二分...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...醤油の醸造にかけて特殊の才能をもち、隠元豆から、次には鰹節の煮出殼から、次には魚類から、醤油醸造法を発明し、なお種々の魚の干物をも拵えるが、次から次へと社会的事情による不運に見舞われて、その非凡な発明も報いられない...
豊島与志雄 「「紋章」の「私」」
...小粒の隠元豆のような...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...隠元豆(いんげんまめ)を...
夏目漱石 「草枕」
...隠元豆の蔓(つる)などを竹のあら垣に搦(から)ませたるがお力が処縁の源七が家なり...
樋口一葉 「にごりえ」
...大槻文彦(おおつきふみひこ)博士の『大言海(だいげんかい)』(『言海』もほぼ同文)には本当のインゲンマメ(Dolichos LablabL.)と贋のインゲンマメ(Phaseolus vulgarisL.)との二種がインゲンササゲすなわち隠元豆として混説してあって...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...」「茄子(なす)に隠元豆(いんげんまめ)が煮えておりまするが...
森鴎外 「鶏」
...しきりに隠元豆(いんげんまめ)をむしっている...
柳田国男 「雪国の春」
...畠の隠元豆か何かを摘んでいた...
柳田国男 「雪国の春」
...どちらが隠元豆なんで……」「どっちも隠元豆なんだ」「テヘッ...
夢野久作 「白くれない」
...もっとも隠元豆にも色々あるそうで...
夢野久作 「白くれない」
...白い方のが普通の隠元豆なんだが...
夢野久作 「白くれない」
...隠元豆(いんげんまめ)の大鍋を火にかけ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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