...救濟の器といふ言葉がこんな皮肉な意味をも持つことが出來ようとは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...つとマリイ夫人の前に肉迫した...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...われわれの肉体においても...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...饐えた果実の 肉へ行かう...
ランボー 富永太郎訳 「饑餓の饗宴」
...私は身内の筋肉を引緊めながら力強く地面の上を歩いていった...
豊島与志雄 「運命のままに」
...たといそれらの構桁(こうげた)に自分の肉を残そうとも!おお...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...また前の皮肉なような笑顔をされるのです...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...先に飢えて死んだものの肉を...
中里介山 「大菩薩峠」
...何と唾棄すべき物質主義・肉体万能主義であるか! 「何はともあれ...
中島敦 「光と風と夢」
...いや肉の方にそれだけの品格が出来て...
夏目漱石 「坑夫」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...肉体が健康でないだけに夥しい苦しさだつた...
牧野信一 「F村での春」
...生垣を破つたりして忍び込む肉桂盗棒の絶え間がなかつた...
牧野信一 「肉桂樹」
...肉屋のお神さんはやっぱりビックリしましたが...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...たとえ肉体は腐ってもよかった...
宮本百合子 「新しい一夫一婦」
...頭はあねさまかぶり、端折(はしょ)った裾(すそ)から白く逞(たくま)しい脛(すね)と、鮮やかに赤い腰巻が見え、襷(たすき)をきつく掛けているので、肉付きのいい、白く張り切った肌(はだ)が二の腕まであらわになり、私が通りぬけようとしたとき、彼女は片方の手をあげて額のあたりを撫(な)でたが、その白いゆたかな腕の付根に、ふさふさとした腋毛(わきげ)が見えたので、私は慌(あわ)てて眼をそらした...
山本周五郎 「青べか物語」
...あてつけや皮肉でそんなことをするのでもなかった...
山本周五郎 「季節のない街」
...肉の delicacy 感覚と感情の酔歓...
和辻哲郎 「転向」
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