...まず一割くらいが関の山で...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...それも見舞の人に留守を頼んで出たついでに日にあたってくるぐらいが関の山だった...
中勘助 「胆石」
...こういう時には何か一首巧(うま)い落首(らくしゅ)でもやって内所(ないしょ)でそっと笑っているが関の山で御座います...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...いっそう打悄れるのが関の山です...
中里介山 「大菩薩峠」
...酒席で漢詩でも作らるるが関の山であろう...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...這々(ほうほう)の体で逃げ帰るのが関の山でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手に白いハンカチを持っていて下されば好都合ですか……淫売にでも叩きうられるのが関の山かも知れない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...女房に甲斐性なしと罵られる位が関の山だ...
葉山嘉樹 「工場の窓より」
...ただチチコフの勤務履歴に汚点を留めぬように取り計らったぐらいが関の山で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...六号活字で二三行書いてくれるのが関の山だ...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...質問が関の山だろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...お前のお父さんは袂糞位が関の山さ...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...私としてはそう云うくらいが関の山です」バックがソーントンの手をくわえた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...旅烏(たびがらす)のGぐらいの男が関の山じゃろうけに』というような冷評的な噂をしていた事実も...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...車駕(しゃが)担輿(たんよ)など雑然と続いて行く始末なので道はようやく一日に十里(支那里)も進めば関の山という状態であった...
吉川英治 「三国志」
...あの関の山を下ってきた時からそうなんで……...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...一炊(ひとかし)ぎの米と濁酒(どぶろく)の一合の代(しろ)が関の山じゃ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ふとこぼすぐらいが関の山の愚痴だった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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