...彼の酒を欲しがるのは格別渇いてゐる為でもなければ...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...厩では乾秣(やた)を欲しがる馬の...
石川啄木 「天鵞絨」
...しかも新聞記者という人々は功があっても爵位や勲章のようなピカピカする有形物を欲しがる人間ではないのである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...「乃木の手紙を欲しがるとは近頃感心なこつちや...
薄田泣菫 「茶話」
...人形は女の児が一番欲しがるものの一つで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いろいろにして食物を欲しがるように仕向けたけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...拙者如きの首まで欲しがる奴があるから...
中里介山 「大菩薩峠」
...なんぼ僕が金を欲しがるったって...
夏目漱石 「明暗」
...ヒドく甘い物を欲しがるから...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...「血を欲しがる妖刀村正」なんぞは皆ぶる/″\...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...封印の鋳型を欲しがる理由は何か...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...高嶺の花になればなるほど欲しがる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...Zは人の姿さへ見れば何辺でも糧食を欲しがるのみで...
牧野信一 「剥製」
...啓蒙的な小説を欲しがるだろうということは知っているが...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...お前の咽や腹の欲しがる物は皆買える...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...二五 米の飯をむやみに欲しがること山人が飯を欲しがるという話ならば...
柳田国男 「山の人生」
...そいつが人の欲しがる巨万の富...
夢野久作 「探偵小説の正体」
...そうしてその絵巻物を欲しがる目的は……といったような漠然たる疑いを抱くようになったものらしいが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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