...丁度熱烈なる国家主義者は大抵亡国の民であるように――我我は誰でも我我自身の持っているものを欲しがるものではない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...厩では乾秣(やた)を欲しがる馬の...
石川啄木 「天鵞絨」
...着物を欲しがるわけでもなく...
海野十三 「人造物語」
...女は牛乳(ミルク)を欲しがる小猫のやうに...
薄田泣菫 「茶話」
...この女はまた金を欲しがる事...
太宰治 「男女同権」
...どうして私が好きでもない猫を欲しがるのか...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...人形は女の児が一番欲しがるものの一つで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「あれほど欲しがるんだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...”リグ・ヴェーダに書かれている医師は治療の報酬として“ウマ、ウシ、衣服、を欲しがる”...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...私はまた若い者の癖に夜中に水を欲しがる癖がありますので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お菓子を命がけで欲しがるのは申すまでもありません...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...五百円を欲しがるので...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「女の人がこのお粥(かゆ)を呉れと欲しがる女の人がゐるのよ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...母親が赤いものばかり欲しがる時には男の子だそうで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...子供も欲しがるでしょうが大人だとて欲しい気を起すでしょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...欲しがるよりほかに生きて行くところがなくなった...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...そんなものを欲しがるものじゃない...
夢野久作 「奇妙な遠眼鏡」
...乳でも欲しがるように泣きぬくのであった...
吉川英治 「親鸞」
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