...兎の糞は私の山登りする事のなかに見出さるる最も興味をそそるものの一つである...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...パネルについている電源スイッチをおそるおそる入れてみた...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...扉のところに立ちどまっておそるおそる客たちを見た...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...げてもの的好色をそそる...
外村繁 「澪標」
...好奇心をそそるような奇体な言葉で予告した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分の興味をそそるにはわずかなもので足りた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...(其中には六(む)ずかしい議論も織り込まれてはいるが)ただ装飾的で左程(さほど)他(ひと)の情緒をそそる事の出来ないものもあると申し添えなければならなくなります...
「木下杢太郎著『唐草表紙』序」
...いずれが上さまでいらっしゃいましょうか」松平伊豆守はおそるおそるご前に平伏しました...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...三尺幅の一人しか歩けない材木の上を人はおそるおそる歩いて行くのであつた...
原民喜 「廃墟から」
...おそるべき二百万人のラマ教徒が住んでいる...
久生十蘭 「新西遊記」
...そしてあえて彼女たちの怒りをそそるまいと取り合わないとき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...懐しさをそそるのであるが...
柳田国男 「故郷七十年」
...寒笑がおそるおそる入ってみると...
山本周五郎 「新潮記」
...それで今夜はのるかそるか...
横光利一 「上海」
...死をおそるる者とは...
吉川英治 「三国志」
...……いや、卯の花どきのうたた寝はよいものだが、評議待ちでは面白うも何ともないわ」「太守――」内管領の高資は、執権のまえに平伏すると、おそるおそる、まず言った...
吉川英治 「私本太平記」
...おそるおそるご拝謁(はいえつ)を願いに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...神伝(しんでん)の火独楽(ひごま)がいかにおそるべき魔力(まりょく)をもっているかということは...
吉川英治 「神州天馬侠」
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