例文・使い方一覧でみる「鐚」の意味


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...宿銭(とまり)は(びた)でお定(さだま)り...   宿銭は鐚でお定りの読み方
泉鏡花 「浮舟」

...お一人さん――旅籠は(びた)でお定(きま)り...   お一人さん――旅籠は鐚でお定りの読み方
泉鏡花 「浮舟」

...道端に乞食が一人しゃがんで頻(しき)りに叩頭(ぬかず)いていたが誰れも慈善家でないと見えて一文(びたいちもん)も奉捨にならなかったのは気の毒であった...   道端に乞食が一人しゃがんで頻りに叩頭いていたが誰れも慈善家でないと見えて鐚一文も奉捨にならなかったのは気の毒であったの読み方
寺田寅彦 「根岸庵を訪う記」

...一文(びたいちもん)ないのだよ...   鐚一文ないのだよの読み方
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」

...わたしのところでは一文(びたいちもん)だってとれないんだよ...   わたしのところでは鐚一文だってとれないんだよの読み方
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」

...銭(びたせん)に至るまで...   鐚銭に至るまでの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...助(びたすけ)と改名しては...   鐚助と改名してはの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...百十が飛び込んで玄関に倒れた屋敷の中の広間では...   百十鐚が飛び込んで玄関に倒れた屋敷の中の広間ではの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...というのは即ち金助のことに相違ない...   鐚というのは即ち金助のことに相違ないの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...それから一方へを寝かして置いて...   それから一方へ鐚を寝かして置いての読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...芸娼院の(びた)でもないが...   芸娼院の鐚でもないがの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...あなた、三一旦那は定家卿(ていかきょう)でも、飛鳥井大納言(あすかいだいなごん)でもございません、そう、殿様のように頭からケシ飛ばしてしまっては、風流というものが成り立ちません、第一、初心のはげみになりませんから、何とか一つ、そこは花を持たせていただきてえもんでござんして」「黙れ黙れ! 言語道断の代物だ――笑って済むだけならまだいいが、見て嘔吐(へど)が出る、ことに、第五句のところ……」「そこでげす!」「そこが、どうした」「がそこを賞(ほ)めやしたところが、ことごとくお大尽のお気にかないました」「馬鹿野郎!」「これは重ね重ねお手厳しい、そういちいち、馬鹿の、はっつけのと、あくたいずくめにおっしゃっては、風流が泣くではございませんか、第一殿様の御人体(ごにんてい)にかかわります、お静かにおっしゃっていただきてえ」「その第五句の南面という言葉がはなはだ穏かでない、町人風情のかりそめにも用うべからざる語だ」「へえそんなたいそうな文句を引張り出したんでげすか」「南面というのは天子に限るのだ、この文句で見ると、三一旦那なるものは、何か蒸気船に乗って南の方へでも出て行く門出のつもりで、こいつを唸(うな)り出したものだろうが、南面して行くとは、フザケた言い方だ、勿体ないホザき方だ――ただ笑うだけでは済まされない、不敬な奴だ!」「へえ――大変なことになりましたな」「これ、ここへ出ろ、、おれはこう見えても――物の分際ということにはやかましい、痩(や)せても枯れても神尾主膳は神尾主膳だ、助――三一風情がドコへ行こうと、こっちは知ったことではないが、南面して行くとホザいたその僭越が憎い! おれは忠義道徳を看板にするのは嫌いだが、身知らずの成上り者めには癇癪が破裂する、よこせ!」と言って神尾主膳は、の油断している手から大事の短冊をもぎ取って、寸々(ずたずた)に引裂いて火鉢の中へくべてしまい、「あっ!」と驚いて、我知らず火鉢の中をのぞき込むの横っ面を、イヤというほど、「ピシャリ」「あっ!」助、みるみる腫(は)れ上る頬っぺたを押えて、横っ飛びに飛んで玄関から走り出しました...   あなた、三一旦那は定家卿でも、飛鳥井大納言でもございません、そう、殿様のように頭からケシ飛ばしてしまっては、風流というものが成り立ちません、第一、初心のはげみになりませんから、何とか一つ、そこは花を持たせていただきてえもんでござんして」「黙れ黙れ! 言語道断の代物だ――笑って済むだけならまだいいが、見て嘔吐が出る、ことに、第五句のところ……」「そこでげす!」「そこが、どうした」「鐚がそこを賞めやしたところが、ことごとくお大尽のお気にかないました」「馬鹿野郎!」「これは重ね重ねお手厳しい、そういちいち、馬鹿の、はっつけのと、あくたいずくめにおっしゃっては、風流が泣くではございませんか、第一殿様の御人体にかかわります、お静かにおっしゃっていただきてえ」「その第五句の南面という言葉がはなはだ穏かでない、町人風情のかりそめにも用うべからざる語だ」「へえそんなたいそうな文句を引張り出したんでげすか」「南面というのは天子に限るのだ、この文句で見ると、三一旦那なるものは、何か蒸気船に乗って南の方へでも出て行く門出のつもりで、こいつを唸り出したものだろうが、南面して行くとは、フザケた言い方だ、勿体ないホザき方だ――ただ笑うだけでは済まされない、不敬な奴だ!」「へえ――大変なことになりましたな」「これ、ここへ出ろ、鐚、おれはこう見えても――物の分際ということにはやかましい、痩せても枯れても神尾主膳は神尾主膳だ、鐚は鐚助――三一風情がドコへ行こうと、こっちは知ったことではないが、南面して行くとホザいたその僭越が憎い! おれは忠義道徳を看板にするのは嫌いだが、身知らずの成上り者めには癇癪が破裂する、よこせ!」と言って神尾主膳は、鐚の油断している手から大事の短冊をもぎ取って、寸々に引裂いて火鉢の中へくべてしまい、「あっ!」と驚いて、我知らず火鉢の中をのぞき込む鐚の横っ面を、イヤというほど、「ピシャリ」「あっ!」鐚助、みるみる腫れ上る頬っぺたを押えて、横っ飛びに飛んで玄関から走り出しましたの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...としては、せっかくのヒットたる芸娼院の方も、開店休業の姿だから、なんとかせねばなるまいが、いやはや、手をつけてみると、そのややこしいこと、それで少々気を腐らせているという次第です...   鐚としては、せっかくのヒットたる芸娼院の方も、開店休業の姿だから、なんとかせねばなるまいが、いやはや、手をつけてみると、そのややこしいこと、それで少々気を腐らせているという次第ですの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...「来たな」とは思いました...   「来たな」と鐚は思いましたの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...さすがのも悲鳴をあげ...   さすがの鐚も悲鳴をあげの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...全く思ひ付きだ」「へエ――」「青錢や錢(びたせん)を小粒に變へたのも...   全く思ひ付きだ」「へエ――」「青錢や鐚錢を小粒に變へたのもの読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...(びた)一文も不審な金はございません」どこで聴いていたか...   鐚一文も不審な金はございません」どこで聴いていたかの読み方
野村胡堂 「銭形平次捕物控」

...そんな女と結婚するなら一文(びたいちもん)もやらぬ...   そんな女と結婚するなら鐚一文もやらぬの読み方
松本泰 「緑衣の女」

「鐚」の読みかた

「鐚」の書き方・書き順

いろんなフォントで「鐚」


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一撃する   ほのぼのとした   もうろくする  

チーズローリングと世界一硬いチーズ

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