...戸外(そと)へ出掛(でか)けて漫歩(そぞろあるき)でもして見(み)たいというような風(ふう)になりました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...ななめにかたむいて散らうともしない迷ひのそぞろあるき...
大手拓次 「藍色の蟇」
...おぼえもあらぬ残り香の漂ひきて薄明(うすあかり)のなかをそぞろあるきするにも似た心地に誘はれることがある...
大手拓次 「「香水の表情」に就いて」
...こうして薄暗い庭をそぞろあるきしながら...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...そこらあたりを逍遙(そぞろあるき)しておって...
田中貢太郎 「人面瘡物語」
...そして水のほとりの楼(たかどの)のうえからかまたはお庭をそぞろあるきなさりながらか川上の方を御覧になって「やまもとかすむみなせ川」の感興をおもらしになったのであろう...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...庭樹の下などを漫歩(そぞろあるき)する...
田山録弥 「孤独と法身」
...東郊をそぞろあるきするのも好い...
田山花袋 「新茶のかおり」
...花の下行く風の襟元(えりもと)に冷やかなる頃のそぞろあるき...
永井荷風 「向嶋」
...そぞろあるきの見物はプロマイド屋の店さきにたつ心と...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...このそぞろあるきなのであった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...萎れ屈している逍遙(そぞろあるき)に...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...軽井沢の秋の高原のそぞろあるきのうちに衰弱するのは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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