...螺鈿(らでん)を鏤(ちりば)めた御机の上に...
芥川龍之介 「邪宗門」
...消えかゝる星を四つ五つ鏤(ちりば)めた黎明の空が深く沈んでゐた...
石川啄木 「天鵞絨」
...あたかも紅玉を鏤(ちりば)めて陽炎(かげろう)の箔(はく)を置いた状(さま)に真紅に咲静まったのは...
泉鏡花 「瓜の涙」
...「御出世以来千五百九十六年慶長元年三月上旬鏤刻(るこく)也」の二行が縦書にしてある...
薄田泣菫 「茶話」
...海面を鏤(ちりば)めて漂い...
太宰治 「人間失格」
...宝石を鏤(ちりば)めた琥珀(こはく)の煙草(シガレット)ケースを開く...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...背後ノ後頭部ニ附イテイル留金(とめがね)ニイロ/\ナ宝石ガ鏤(ちりば)メテアッテ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...その中に鏤(ちりば)められた変化無限の花模様...
中谷宇吉郎 「雪を作る話」
...銀に鏤(ちり)ばむ祭壇の前に...
夏目漱石 「薤露行」
...江戸の闇に豪華極まる火の芸術を鏤(ちり)ばめるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...男體の額に鏤(ちりば)めた夜光の珠は燦然(さんぜん)として方丈(はうぢやう)の堂内を睨むのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...仏像の目に鏤(ちりば)められた...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...脚には七宝を鏤めた鞣皮のサンダルを結んだ...
牧野信一 「ゾイラス」
...故に本書中の一版畫と雖も私に取つては鏤心刻骨の結果に成つたものに外ならない...
村越三千男 「大植物圖鑑」
...金銀珠玉を鏤(ちりば)めた浴場(バス)を作って...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...どんな名工の鏤心砕骨(るしんさいこつ)も...
吉川英治 「増長天王」
...星を鏤(ちりば)めたあたりは摺り切れない...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...エメラルドその他の宝石が一面に鏤めてある...
和辻哲郎 「鎖国」
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