...そこは岩屋の一部へ造りつけたと見え、正面はぐっと刳込(えぐりこ)んだ洞窟で、槍、長巻、山刀、矢鉄砲、掛矢なんど、見るも恐ろしい武器が置並べてある...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...そこから、舞台の左右へ、黒い甲冑の武者たちが、およそ五十人ばかり、それぞれ背に物(さしもの)を立て、槍、長巻、弓などを手に、居並んでいた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...「ワシは長巻直(ながまきなお)しの古刀を一本持っておった...
夢野久作 「近世快人伝」
...長巻の極意書(がき)をしたためていたらしい...
吉川英治 「剣の四君子」
...今日はそちに授(さず)けておくものがある」彼は自筆の「柳生流印可」の長巻に添えて...
吉川英治 「剣の四君子」
...身丈に過ぎた長巻刀(ながまき)を把(と)って...
吉川英治 「剣の四君子」
...長巻とも称(よ)んでいる...
吉川英治 「剣の四君子」
...古長巻など引っかかえて...
吉川英治 「私本太平記」
...面々、あるかぎりの矢を射尽すと、弓を投げて、長巻を持ち、或いは、太刀をふりかぶった...
吉川英治 「新書太閤記」
...長巻(ながまき)の野太刀を一本ひッ提(さ)げ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...旅の者」長巻の石ヅキを...
吉川英治 「新・水滸伝」
...しかし彼の長剣も、林冲の長巻も、幾十合(ごう)となくその秘術を尽しあったが、どっちも、相手の一髪すら斬ってはいない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...長巻(ながまき)は青貝...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...めずらしい版画の長巻があった...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...一 五輪書(長巻)地...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...静(しずか)の手から長巻(ながまき)を受け取って...
吉川英治 「日本名婦伝」
...長巻刀(ながまき)を向けたり...
吉川英治 「日本名婦伝」
...晩年にも長巻や大作を描いて...
吉川英治 「人間山水図巻」
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