...酒匂川の支流なる河内川の流域にあり...
大町桂月 「足柄の山水」
...北は酒匂川(さかわがわ)を総堀となし...
中里介山 「大菩薩峠」
...何時か酒匂さんに逢へると思つてゐました」と大人びた事を云つた...
林芙美子 「瀑布」
...酒匂さんに云つたら軽蔑されさうなのよ」「何? 何があつたの? かまわないから云つて御覧よ...
林芙美子 「瀑布」
...酒匂さんがなつかしかつたンですわ...
林芙美子 「瀑布」
...でも、酒匂さんは、そんな所に来なくてもいいのよ」「でも、夜、そんなところで一ぺん、君に逢つてみたいね‥‥」「私ね、もう、処女ぢやアないのよ‥‥」突然、里子は直吉の耳に顔を寄せるやうにして、小さい声で云つた...
林芙美子 「瀑布」
...里子はかざり気なく酒匂に話したい様子だ...
林芙美子 「瀑布」
...酒匂さんにとても逢ひたかつたのよ」昼過ぎになつてから...
林芙美子 「瀑布」
...足柄路は酒匂(さかわ)川のほとりを関本に上り...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...門協の廏から馬を引出して箱根から駕籠で戻つて来るFを酒匂川の橋銭小屋の傍らで待合せた...
牧野信一 「淡雪」
...しかるに酒匂の鮎をフライにしたり外の料理に使うと脂肪分が寡くって骨が硬くってその味は遠く早川の鮎に及びません...
村井弦斎 「食道楽」
...酒匂川(さかわがわ)を越えると...
吉川英治 「篝火の女」
...酒匂の木戸は、往来人の検(あらた)めに厳密をきわめていたが、誰あって、彼を敵国の乱波者(らっぱもの)(間者)と見やぶる者はなかった...
吉川英治 「篝火の女」
...酒匂川(さかわがわ)の上流で...
吉川英治 「篝火の女」
...酒匂(さかわ)の宿でその騒ぎを知りました...
吉川英治 「私本太平記」
...彼が酒匂川(さかわがわ)附近へさしかかった頃には...
吉川英治 「私本太平記」
...さらに酒匂(さかわ)の岸を上流へ急ぎ出した...
吉川英治 「私本太平記」
...翌日の彼らはもう酒匂(さかわ)の上流を折れて足柄山(あしがらやま)にかかっているのを知っていた...
吉川英治 「私本太平記」
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