...その間にとて、酒匂川をわたり、内山村の大楠を見る...
大町桂月 「足柄の山水」
...渋柿)*震災後の十月十五日に酒匂川(さかわがわ)の仮橋を渡った...
寺田寅彦 「柿の種」
...酒匂川(さかはがは)...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...何時か酒匂さんに逢へると思つてゐました」と大人びた事を云つた...
林芙美子 「瀑布」
...酒匂さんに云つたら軽蔑されさうなのよ」「何? 何があつたの? かまわないから云つて御覧よ...
林芙美子 「瀑布」
...でも、酒匂さんは、そんな所に来なくてもいいのよ」「でも、夜、そんなところで一ぺん、君に逢つてみたいね‥‥」「私ね、もう、処女ぢやアないのよ‥‥」突然、里子は直吉の耳に顔を寄せるやうにして、小さい声で云つた...
林芙美子 「瀑布」
...足柄路は酒匂(さかわ)川のほとりを関本に上り...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...門協の廏から馬を引出して箱根から駕籠で戻つて来るFを酒匂川の橋銭小屋の傍らで待合せた...
牧野信一 「淡雪」
...隣りの酒匂(さかわ)村が隱岐の郷里で...
牧野信一 「痴日」
...相模川の鮎よりは酒匂川(さかわがわ)の鮎が一層優っています...
村井弦斎 「食道楽」
...酒匂川(さかわがわ)の鮎は色が青くって脂肪分が寡(すくな)いから鮓(すし)に製したり酢の物に料理すると色も変らず味が結構です...
村井弦斎 「食道楽」
...しかるに酒匂の鮎をフライにしたり外の料理に使うと脂肪分が寡くって骨が硬くってその味は遠く早川の鮎に及びません...
村井弦斎 「食道楽」
...酒匂川(さかわがわ)の上流で...
吉川英治 「篝火の女」
...酒匂川のすさまじい河鳴が遠く聞えてくる...
吉川英治 「篝火の女」
...酒匂(さかわ)ノ十太(じゅうた)こそ...
吉川英治 「私本太平記」
...尊氏の軍が酒匂(さかわ)の駅に着いた日...
吉川英治 「私本太平記」
...翌日の彼らはもう酒匂(さかわ)の上流を折れて足柄山(あしがらやま)にかかっているのを知っていた...
吉川英治 「私本太平記」
...義経は酒匂(さかわ)で止(とど)められた...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索