...恙なく宮城へ還御あらせられた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...天皇はそれからご還御(かんぎょ)の後...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...公衆の前に発表するでなくただ上(かみ)御一人(ごいちにん)の御覧に供するだけで御還御(ごかんぎょ)の後は直ちにお引き取りになって下さい...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...聖上には御還御に相成りました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...かくて兵庫へ還御(かんぎょ)ならせられました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...西八條より還御せられたる中宮の御輿(おんこし)...
高山樗牛 「瀧口入道」
...由比浜より還御と云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...十日、丁亥、晴、晩頭将軍家桜花を覧んが為、永福寺に御出、御台所御同車、先づ御礼仏、次に花林の下を逍遥し給ふ、其後大夫判官行村の宅に入御、和歌の御会有り、亥の四点に及び、月に乗じて還御...
太宰治 「右大臣実朝」
...十七日、甲子、晴、宋人和卿唐船を造り畢んぬ、今日数百輩の疋夫を諸御家人より召し、彼船を由比浦に浮べんと擬す、即ち御出有り、右京兆監臨し給ふ、信濃守行光今日の行事たり、和卿の訓説に随ひ、諸人筋力を尽して之を曳くこと、午剋より申の斜に至る、然れども、此所の為体は、唐船出入す可きの海浦に非ざるの間、浮べ出すこと能はず、仍つて還御、彼船は徒に砂頭に朽ち損ずと云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...セインの流靜かなる岸の柳の淺みどりみどりの空に聳立つ凱旋門は高くとも君のみいづに比べんやみかどの還御壽ぎて歡呼の聲は雷のごとパリ滿城の春の歌...
土井晩翠 「天地有情」
...それから還御(くわんぎよ)になる時...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...東宮還御の当日なる由にて...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...行在(あんざい)に止まらんとすれば「還御(かんぎょ)」と言い...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...入夜(よにいりて)還御...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...当五月十一日に還御に相成...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...還御のときにまたこの失態があつてはと...
吉川英治 「折々の記」
...「還御を盛んにし...
吉川英治 「三国志」
...還御は雪の中...
吉川英治 「私本太平記」
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