...久しく社會と遠ざかることによつて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...空間の彼方に遠ざかるほどまれになっているのかも知れない...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...海中の顏は瞬一瞬に後に遠ざかる...
石川啄木 「散文詩」
...段々後ろに遠ざかる村の方を見てゐたが...
石川啄木 「天鵞絨」
...遠ざかる事があるとしても...
伊藤野枝 「惑ひ」
...わざわざ世に背(そむ)き人に逆らうを売物としたので益々世間から遠ざかるようになった...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...何者?29ロボット峰伝いに遠ざかる怪人の群を...
海野十三 「火星兵団」
...自身から遠ざかるだけ減じてゆくごとくに思われる...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...心は互いに遠ざかるものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...先生宮内省に入り帝室博物館長に任ぜられてより而後全く文筆に遠ざかるべしとのことなり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...爆音遠ざかる...
永井隆 「長崎の鐘」
...中学校になるとモウ生徒と教師の間が大に遠ざかる...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...もとより吾々の任務より遠ざかる...
波多野精一 「時と永遠」
...それは同時に子供達から遠ざかることとなつて志と違つてしまつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...そして何の考えもなしに自分のほんとうに愛しているものから遠ざかるために...
堀辰雄 「聖家族」
...言うまでもなく水に遠ざかる懸念であった...
柳田國男 「地名の研究」
...遠ざかる帆の速さで彼女の胸を裂き...
山川方夫 「朝のヨット」
...恋愛の対象を発見しない限り生殖生活から遠ざかる男女を生じるのも当然です...
与謝野晶子 「「女らしさ」とは何か」
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