...彼の如く完(まった)くかつ正しくて神を畏れ悪に遠ざかる人(ひと)世(よ)に非(あら)ざるなり」と言いかけたのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...遠ざかるのを待って...
海野十三 「少年探偵長」
...いよいよ経営の合理化に遠ざかることをすでに述べた...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
......
種田山頭火 「草木塔」
...わけはわからないが本能的に敵から遠ざかるような方向に駆け出すのである...
寺田寅彦 「空想日録」
...さほど遠ざかるというでもないが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...一たん正業に就きて文事に遠ざかるとも...
永井荷風 「小説作法」
...返すと用がなくなって、遠ざかるか、用がなくなっても、いっそう近づいて来るか、――普通の人から見ると、三四郎は少し迷信家の調子を帯びている...
夏目漱石 「三四郎」
...縁側を遠ざかる跫音...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...余輩のいわゆる遠ざかるとは...
福沢諭吉 「学者安心論」
...學に志すこと愈篤き者は愈名利に遠ざかるの勢なるが故に...
福沢諭吉 「帝室論」
...対岸は徐々にむしろ遠ざかるかと思われた...
本庄陸男 「石狩川」
...その失敗から遠ざかるため...
松永延造 「アリア人の孤独」
...道はいくぶんせせらぎから遠ざかる...
松濤明 「春の遠山入り」
...ギイギイ、コトンと水車が近づき、それが遠ざかる...
三好十郎 「樹氷」
...なぜか行(ゆ)くほどその道が今日(けふ)のわたしに遠ざかる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...五ゆき別れた足軽(あしがる)のすがたが半町(はんちょう)ばかり遠ざかると...
吉川英治 「神州天馬侠」
...暫(しばら)く遠ざかるのもよかろうと...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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