...黄大癡(くわうたいち)の如き巨匠さへも此処(ここ)へは足を踏み入れずにしまつた...
芥川龍之介 「支那の画」
...ですから大癡の画という画はいやしくも人間(じんかん)にある限り...
芥川龍之介 「秋山図」
...大癡の秋山図があるばかりか...
芥川龍之介 「秋山図」
...壁上の大癡(たいち)を仰ぎ見ました...
芥川龍之介 「秋山図」
...貪嗔癡(どんしんち)の三毒を具えねばならぬ...
芥川龍之介 「俊寛」
...癡(おろか)なる評などするを...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...白癡(たはけ)め...
泉鏡太郎 「畫の裡」
...『新小説』は出たが振仮名の妙癡奇林(みょうちきりん)なのには辟易しました...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...而も西郷侯は彼れの傀儡と爲る如き癡人に非ずして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...無智愚癡の男女をすゝめ入て...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...このような癡夢(ちむ)を語らねばならないような心持になろうとは...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...十悪の法然房愚癡(ぐち)の法然房が...
中里介山 「法然行伝」
...色相世界(しきそうせかい)現狂癡(きょうちをげんず)」小野さんは色相(しきそう)世界に住する男である...
夏目漱石 「虞美人草」
...今さら愚癡(ぐち)をこぼしたって仕方がないとは思いますが...
夏目漱石 「虞美人草」
...白癡(たわけ)めがッ」平身低頭して叱言を聞いていた二人のうちで宮内の方は素早く...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...」裁判長はこの白癡(ばか)らしい顔貌の持主に重ねて問うた...
平出修 「公判」
...愚は愚癡(ぐち)である...
三木清 「親鸞」
...安中(あんなか)侯節山板倉勝明撰の墓碑銘に、忠次郎の道号として、豊洲、花亭、醒翁、詩癡、又括嚢(くわつなう)道人が挙げてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??