...あなたはご覧になったのですか?」大癡老人黄公望(こうこうぼう)は...
芥川龍之介 「秋山図」
...さはあれ一個の婦人にのみ心を傾くるは癡漢(ちかん)の事なり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...然るに今本篇に接すれば其所謂(いはゆる)舞姫は文盲癡(もんまうちがい)にして識見なき志操なき一婦人にてありし...
石橋忍月 「舞姫」
...白癡(たはけ)め...
泉鏡太郎 「畫の裡」
...世間(せけん)には愚癡(ぐち)から起(おこ)る...
泉鏡太郎 「艶書」
...一少女の癡談は大哲学であるといわねばならぬ...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...はたや卑しき癡(し)れごこち...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...白癡(はくち)だと有仰(おつしや)るのでせう...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...変態の愚癡よ...
太宰治 「お伽草紙」
...無智愚癡の男女をすゝめ入て...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...このような癡夢(ちむ)を語らねばならないような心持になろうとは...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...学海、桜癡、逍遙、鴎外の諸家が文学を弄びながら、世間から蔑視されなかつたのは文壇以外に厳然たる社会上の地位があつた故である...
永井荷風 「来訪者」
...愚癡の僧も末の世には仏の如く尊むことになっている...
中里介山 「法然行伝」
...法性寺の空阿弥陀仏は愚癡(ぐち)であるけれども...
中里介山 「法然行伝」
...わしが若し人身を受けたならば大愚癡の身となって...
中里介山 「法然行伝」
...色相世界(しきそうせかい)現狂癡(きょうちをげんず)」小野さんは色相(しきそう)世界に住する男である...
夏目漱石 「虞美人草」
...瞋(いか)り恚(はらだ)ち愚癡我慢...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...竹田(ちくでん)が称して吾国の黄大癡(くわうたいち)だと云つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??