...なんで聞違えるものか...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...皮膚も見違えるほど黒くなって...
太宰治 「正義と微笑」
...五年前に較(くら)べると全く見違えるほど成人した若奴の大人びた容姿を呆れたように見まもりながら...
近松秋江 「霜凍る宵」
...これは障るという意味よりはむしろ海上などで霧が水平線に堤のように下りて陸と見違えるようなのをいうそうである...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...帰りに汽車の窓から見た景色は行きとは見違えるほどいっそう美しかった...
寺田寅彦 「写生紀行」
...今までと見違えるようになったクリストフが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何ういう使者だ、と聞かれたなら、内密の用につき、心利いた者を、至急、およこし下されますよう――火急の用にて、諸方へお知らせしておりますゆえ、手不足の当方より、一々、その旨を話す者を、差上げられませぬから、と――」こう云って、若党に「そちは、山一殿のところへ参り、善助を、高崎殿のところへ、やってくれ、口上を、間違えるな...
直木三十五 「南国太平記」
...「私はだいぶ変りましたろう」「見違えるように立派に御成りです事」「ハハハハそれは恐れ入りますね...
夏目漱石 「虞美人草」
...何にも増して一つの観念を別の観念と間違えるようにさせがちなことは...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...一方を他方と間違えることは...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...ちょっと舵(かじ)をとり違えると...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...見違える程美しくなっていた...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...きっと宋代の油滴と間違えるほどであります...
柳宗悦 「北支の民藝(放送講演)」
...眼鼻だちにも見違えるほどの品がついた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...◇幾度も同じ舞いの順序を間違えると翁はやはり立上って来て...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...見違えるようなシャンに生れ変りましたが...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...見違えるばかりだが...
吉川英治 「私本太平記」
...見違えるほど痩せ細って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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