...東京で首括(くびくく)りとか身投げなどの身許(みもと)の分らない者を身寄りの者が出て来るまで仮に埋葬する所であった...
高村光太郎 「回想録」
...つい今し方息を引き取りました」と亭主は身寄りの者にでも話すかのようにしんみりとそう言った...
橘外男 「生不動」
...天にも地にも身寄りのない女を……」彼女はずっと黒い服に白い喪章をつけて押し通し...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...彼女に身寄りの者はなく...
豊島与志雄 「秦の出発」
...力になるほどの身寄りもないけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...身寄りの者はないのか」「え」お園は首を垂れます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――お前の身寄りか知り合いがあるなら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...清吉が身寄りのない男だからと云ふ...
林芙美子 「浮雲」
...あんた様! こちらに居る者の真壁村の仙太郎と申す男の身寄りの者でごぜます...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...身寄りがないことはありません...
森本薫 「女の一生」
...不伝は威圧を利(き)かせて――「おれの身寄りを...
吉川英治 「大岡越前」
...曲阿の身寄りへあずけておいて...
吉川英治 「三国志」
...身寄りのすくない...
吉川英治 「新書太閤記」
...わが家の身寄りにて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ここは誰のお家」「母がお親しい身寄りのお方じゃ...
吉川英治 「源頼朝」
...留守居の身寄りや召使の端まで狩りあつめ...
吉川英治 「源頼朝」
...六人に足らぬ身寄りにかこまれて...
吉川英治 「源頼朝」
...国元から年寄身寄りの近親も呼び...
吉川英治 「宮本武蔵」
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