...小石川は伝通院(でんずういん)前の伊勢長(いせちょう)といえばその頃の山の手切っての名代の質商伊勢屋長兵衛方へ奉公した...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...髯(ひげ)の長兵衛と言われて...
高村光太郎 「回想録」
...單に徳川時代のみに就ていふも、大久保彦左衞門、佐倉宗五郎、幡隨院長兵衞、荒木又右衞門なんどいふ連中は、歴史的豪傑としては殘つて居ないが、兒童走卒も尚ほ能く其の名を記憶して嘖々是れを傳唱するのを思へば、彼等は正さしく口碑的豪傑の尤なるものである...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...さすが命知らずの長兵も諸藩の矢に攻められて...
中里介山 「大菩薩峠」
...歎きの余り仏師長兵衛に...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...そして天狗長兵衛の観音菩薩も...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...續いて大番頭の長兵衞...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次とガラッ八は長兵衛を引立てて源助町まで飛びました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...次の旧物は「幡随院長兵衛」に定めようと話す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...左官のテクニックなんか知るよしもない私たちまでこういう風に聞かされると何だかこの長兵衛という人を頼んでみたくなるようなものを覚えてくるではないか...
正岡容 「我が圓朝研究」
...しかも呼びにこられて長兵衛がいってみると...
正岡容 「我が圓朝研究」
...百両の金貰って長兵衛...
正岡容 「我が圓朝研究」
...前に吾妻橋で男が長兵衛に自分は身寄りのない上に御主人が「あまり私を贔屓になすって下さいますもんですから...
正岡容 「我が圓朝研究」
...菊之助の長兵衛は難役を味好(よ)くこなしたれど...
三木竹二 「明治座評」
...そこへ駕籠(かご)の垂れをはねて現われたブラックの幡随院長兵衛...
山本笑月 「明治世相百話」
...幡随院長兵衛(ばんずいいんちょうべえ)の死からその端を発している...
吉川英治 「剣難女難」
...手広い長兵衛の稼業縄張へ十左と久八が蝕(く)い込んで行くことができない...
吉川英治 「剣難女難」
...――長兵衛は心もとない気もしたが...
吉川英治 「新書太閤記」
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