...兎に角大きい競技場に似た人生の中に踏み入るのである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...兎に角大きい競技場に似た人生の中に踏み入るのである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...閾を越えて仏蘭西印象派の室に踏み入るに従つて更に確められる...
阿部次郎 「帰来」
...私は自身の道に正しく踏み入る事のできたのは...
伊藤野枝 「転機」
...肩いからして剣山の奥深く踏み入る...
太宰治 「お伽草紙」
...肩いからして劍山の奧深く踏み入る...
太宰治 「お伽草紙」
...それらの役人はこの御次ぎへは猥(みだ)りに一歩も踏み入ることを許されていない...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...「二度と、踏み入ると、許しませぬぞ」小藤次は、ゆっくり、歩きながら(深雪は、何うしたかしら――何うするだろう...
直木三十五 「南国太平記」
...この領国に足を踏み入るることの危険は...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこに踏み入ると...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...ざくりと踏み入ると...
本庄陸男 「石狩川」
...間もなく物凄い薄(すすき)の大波が蓬々(ほうほう)と生(お)い繁(しげ)った真に芝居の難所めいた古寺のある荒野に踏み入る筈だ...
牧野信一 「ゼーロン」
...船に踏み入るとすぐに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...聊かでも描く処に踏み入る...
水野葉舟 「言文一致」
...人屍の臭いを嗅げば子の息臭く墓場を行くうち棺腐れ壊れて足を土に踏み入るれば生まるる子癲癇持(てんかんもち)となるなど雑多の先兆を列(つら)ねある(一八七〇年版ロイド『瑞典小農生活(ビザント・ライフ・イン・スエデン)』九〇頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...気高(けだか)い艶(えん)な世界へ踏み入る気がした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分ながらも予期せぬ恋の初めの路(みち)に踏み入るようなことがもしあっては...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...賢者はかかる危険多き隘路に沓(くつ)を踏み入るべからず(キケロ)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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