...色の薄い赤蜻蛉...
芥川龍之介 「雑筆」
...おつながりの赤蜻蛉が三組四組五組と適当なる空間をすーいすーいと飛んでいるという...
海野十三 「軍用鮫」
...赤蜻蛉が出るのは去年からたいへん遅くなりました...
海野十三 「地球盗難」
...今まで藤蔓に止まっていた赤蜻蛉(あかとんぼ)が...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...町には人間や赤蜻蛉(あかとんぼ)が羽を伸(の)して飛びまはつてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...本当の赤蜻蛉に見えるだろう...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...今のバッタや赤蜻蛉などを留まらせて...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...いよいよ秋も闌(たけなわ)になってすいすいと赤蜻蛉(あかとんぼ)の飛び交う爽やかな陽射しとなってきたが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...秋風が立って十月赤蜻蛉(あかとんぼ)の飛び交う頃まで...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...赤蜻蛉(とんぼ)がすいすいと池の面(おもて)をかすめて飛び交って居る...
富田常雄 「面」
......
長塚節 「長塚節句集」
...そうして眼の前に群がる無数の赤蜻蛉(あかとんぼ)を見た...
夏目漱石 「思い出す事など」
...見境もなく人を縛りますぜ」「そんなこともあるまい」平次は相変らず赤蜻蛉(あかとんぼ)の乱れ飛ぶのを眺めながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見境(みさかひ)もなく人を縛りますぜ」「そんなこともあるまい」平次は相變らず赤蜻蛉(あかとんぼ)の亂れ飛ぶのを眺め乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...赤蜻蛉(あかとんぼう)田圃(たんぼ)に乱るれば横堀に鶉(うづら)なく頃も近づきぬ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...赤蜻蛉(あかとんぼ)の群れであった...
山本周五郎 「さぶ」
...はげしく群れ飛ぶ赤蜻蛉(あかとんぼ)の水平動...
横光利一 「夜の靴」
...赤蜻蛉(あかとんぼ)が今日は高くにいて藁灰(わらばい)のように太陽の面(おも)をかすめている...
吉川英治 「松のや露八」
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