...然れども眼は必ずしも論ずるものありと言ふべからず...
芥川龍之介 「田端人」
...世の政談家にして之を論ずる者甚だ稀なり...
飯田平作 「帝室論緒言」
...ついで学術学派と経験学派の論争の善悪を論ずることに進んだ...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...他の枝葉の利害は論ずるに足らぬというのであった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それについて論ずる十分な権利があるのだ...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...或は「モハメット」説話より出でたりと論ずるは...
高木敏雄 「比較神話学」
...新しい教授方式に對して徒に其の短所のみを論ずることをせず...
高田力 「ベーシック英語」
...諸学の基礎を論ずる「知識学」こそ真の哲学でなければならない...
戸坂潤 「辞典」
...現存政党以外に新政党を造るの困難なるは論ずるまでもなく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...これ既にゴンスやミジヨンの如き日本美術の研究者また旅行者の論ずるが如く...
永井荷風 「日和下駄」
...正面衝突の場合の損傷を論ずるという日になると...
中里介山 「大菩薩峠」
...後に詳しく論ずる如く...
波多野精一 「時と永遠」
...折々は相会(あいかい)して之を語り之を論ずるこそ面白けれ...
福澤諭吉 「人生の楽事」
...以上論ずる所に據つて之を見ると西洋に於ても東洋に於ても...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...共にアジアの形勢を論ずるには足らんな...
森本薫 「女の一生」
...抽象的に論ずることはできない...
矢部貞治 「政治学入門」
...学位を以て論ずるが如きは固より言ふにも足らぬ者也...
山路愛山 「明治文学史」
...先生の人格や芸術を論ずるのがせめてもの心やりであるように思えたのであった...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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