...ドシ/\読ませるが好い...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...私に彼の日記帳を盗み読ませる餘裕を与えるためだと思う...
谷崎潤一郎 「鍵」
...それを雪子に読ませるためにわざわざ病院へ持って行き...
谷崎潤一郎 「細雪」
...人に読ませるための創作意識の最も稀薄な俳句において比較的自然な心持が反映しているのであろう...
寺田寅彦 「夏目先生の俳句と漢詩」
...この小説を(恐らく読者に読ませるために)評価し又評論する読者(編集者や評論家)は...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...人にわざわざ読ませるばかりか...
豊島与志雄 「ふざけた読書」
...とそう云って僕に読ませるんだ...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...あちらこちらをあけて読ませるので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...名人になれ/\茄子(なす)と思へどもとにかく下手(へた)は放れざりけりという走書(はしりがき)の文字までをありありと読ませるのであった...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...どうか東京の読者に読ませるようにしたいものだと思わないことはなかったし...
中里介山 「生前身後の事」
...びたと読ませるんでげすか...
中里介山 「大菩薩峠」
...その時僧都が玄(げんうん)をぐえんくいと読んだので法然がそれは暉と書けばくいと読ませるが...
中里介山 「法然行伝」
...固(もと)より纏(まとま)った話の筋を読ませる普通の小説ではないから...
夏目漱石 「『吾輩は猫である』上篇自序」
...谷中(やなか)○○○○寺と読ませるんだろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これは鹿ではなく平仮名の『か』あるいは『しし』と読ませるつもりと心得ます...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...……鹿は鹿の子の『か』と読ませるつもりだそうだから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...鉄拐屋(てつかいや)と読ませる居酒屋...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「このような記事を生徒に読ませるわけに行かぬ」というのや...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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