...二人は小声で語り合うのさえ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...しみ/″\打ち解けて語り合う折などは一と夜もなかったであろう...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...一つの汚れだと思われてたがいに語り合うこともできず...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...語感が互に通じ合い親しく語り合うことが出来そうな未知の友人が数多くいそうな感じがするからである...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...二人きりで語り合うことが多かった...
豊島与志雄 「聖女人像」
...長くごく細かに語り合うこと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これらの友人どもとは明教館で語り合うのみならず...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...つまり二人で語り合うために最も自然で便利な位置をとるのさ」「そうさ...
浜尾四郎 「殺人鬼」
...てんでに今朝の出来事を語り合うのであった...
原民喜 「夏の花」
...こんな連中とKは親しげに自分の事柄を語り合うつもりでいたのだ!「もう邪魔はしませんよ」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...しめやかに語り合う老人夫婦...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...それを語り合うに最もよい夕のあることを信じていた...
堀辰雄 「楡の家」
...地獄を語り合うときばかりは蓮の台(うてな)に居並ぶ老夫婦の眼に輝きが添う姿...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...愛人関係が以前あった人たちを居間に集めて語り合うのを慰めにあそばす院でおありになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その人の形見の人として悲しみを語り合う人さえもおありでなく...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...独りで自分と語り合う能力を十分に賦与した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかも我々はこの一文において直接に著者自身と語り合う思いがある...
和辻哲郎 「『青丘雑記』を読む」
...我々はともどもにその美しさや様式について語り合うことができるであろう...
和辻哲郎 「能面の様式」
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