...今のうちにその筋に訴えて除害の方法を講じてもらわなければならぬと語り合う者もいたにちがいないが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ゆっくり語り合う事になるらしい...
太宰治 「庭」
...しんみり語り合う機会を持たなかったと云ってもよいのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それに人の種類も顔色も語り合う話もみな違った...
田山花袋 「田舎教師」
...たがいに印象を語り合うこともなしかねた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...行末の事を語り合うところで終っているので...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...などと義歯を鳴らして語り合うかもしれないな...
永井隆 「この子を残して」
...つまり二人で語り合うために最も自然で便利な位置をとるのさ」「そうさ...
浜尾四郎 「殺人鬼」
...誰にも邪魔されずに語り合うつもりだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...こんな連中とKは親しげに自分の事柄を語り合うつもりでいたのだ!「もう邪魔はしませんよ」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...しめやかに語り合う老人夫婦...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...この時玄関の方から何かヒソヒソと語り合う声が聞こえて来たものだから...
久生十蘭 「魔都」
...地獄を語り合うときばかりは蓮の台(うてな)に居並ぶ老夫婦の眼に輝きが添う姿...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...恋人とはばからず語り合う愉楽に酔おうとした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その人の形見の人として悲しみを語り合う人さえもおありでなく...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「候(そうら)え」とか「はべれ」とかいう言葉で今も語り合うのは...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...私達がその美を語り合うのは...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...お蔭様でこの街道の難儀がなくなりまして……」「……まことに恥じ入りまするばかり……」言葉低く語り合ううちに松原を出た...
夢野久作 「斬られたさに」
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