...誇らかにながめやった...
芥川龍之介 「偸盗」
...エリザベスの誇らかな心意気は...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...止り木のうえに立った朝の雄鶏のように昂然(こうぜん)と誇らかに歌うのだ――たとえわたしの隣人たちを目醒ますだけであろうとも...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その金髪をいかにも誇らかに念入りに肩の上に振り分けてやったりしながら...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...誇らかに甲板に立つてゐた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...誇らかなものです...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...日本の近海を誇らかに漫歩する...
豊島与志雄 「書かれざる作品」
...しかし誇らかな喜びをもって感ぜらるる沸きたった力強い生命を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...運動場の四壁のうちに閉じこめられてるのだ!戦(おのの)く心の粗野な誇らかな律動(リズム)も...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして誇らかな微笑が頬に漂っている...
豊島与志雄 「母親」
...「あの、お里とお冬でした」「奉公人だね」「え」「時刻は?」「戌刻(いつつ)前でした」それが悪い事か――といった、誇らかな色が、静かにあげた娘の顔を厳(きつ)いものにします...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自分自身も……」罹災を免れ家も壊されなかつた中年女は誇らかに嘯くのだが...
原民喜 「火の唇」
...そのまなざしはそれ自体としていとわしいものではなくて、誇らかで、その心を打ち明けようとしない点で正直なものであった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...だれも皆誇らかに汗を拭(ぬぐ)い拭い帰って行った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...皮膚があまりにも白いにおわしい色をした誇らかな気高(けだか)い顔の眸(め)つきはきわめて貴女らしくて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...特に分捕り馬のたて髪を切らせてこれを誇らかに引きまわした...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あのお方の佗しかった一生の晩年を飾るアーチの菊の役目をして誇らかに生きていきとうございます...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...で長年を迎えるなり誇らかにそれの報告をして...
吉川英治 「私本太平記」
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